日本最高点への挑戦

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恐らく息子が一緒に遊んでくれるのも小学生の間だけだろうな・・・。

長女が中学に上がってからは人間関係や部活動や勉強で一気に多忙になり、
なかなか一緒に過ごすことができなかった現実を一度知っているので、
これが僕が強く感じた思いです。

今まで一緒にヒッチハイクやバイクの旅を息子とはしてきたのですが、
6年生の最後に何か形ある想い出を作りたい。
そう考えた僕はこの7月の第一週に東京行きの飛行機のチケットをゲット!

小学生の間にぜひ連れて行きたかった場所があるのです。
それは「富士山」です。
この日本最高点にぜひ2人で行ってみたい!
なぜなら実は僕も一度も登ったこのがないのです。

そんなわけで今回の男旅は日本一の 富士山 を極める旅となりました!

しかしここで予想外の事件が勃発してしまうのです・・・。
それは出発前夜のこと。
フランスvsアルゼンチンの試合があまりにも面白くて思わず1時前まで見入ってしまった僕。
早く寝ないと明日やばいぞ~、
と思いながら布団に入ると何やら2階からヒソヒソと話し声が・・・。

見に行くとまさか息子がこっそりと友達とラインでゲームをしてやがったのです!
我が家では週末だけはゲームの時間が11時までを許可しています。
しかしそれを大幅に超える約束破り。
しかも彼は1週間前にも同じような事をやらかしていました。

普段は軽く怒る時は奥さんが怒るのですが、
たまに絶対的に強く怒らないといけない時は僕がでていきます。
2回目か・・・。
それは怒るしかないな・・・。

僕は常に本気で怒る時は家では怒りません。
いつも山で怒ります。
誰もいない山の上で腹を割って話したいからです。

「靴とライトもって来い」

そう言って2人で家を出る。
彼ももう父の事を分かっているので黙ってついてきます。

しかし無言で歩き出して数分。
冷静になるとこのライトだけでは電池もたないということに気が付く。
今山に登る途中でライト切れたらこれは説教どころではないぞ!

しょうがないのでそのまま全く車の走らない車道をずんずんと歩く。
早足の僕を必死で追いかける息子。
深夜のナイトハイクはそんまま延々と続くのです。

結局由布岳の周りをぐるっと1周歩きました。
標高差がかなりある坂道をおよそ20km。

ぐるっと山麓を回って再び湯布院の街が見えてくるころにはもう夜が明けてきていました。
疲れでフラフラする息子に約束を守ることの大切さ、
人の信頼を裏切ることは結局その理不尽は自分に返ってくることを教える。
始めから自分が悪いことをしてしまったと知りながら約束を破っていた息子は号泣です。

家に帰るともう5時前。
待っていた奥さんに息子も謝りこれでこの事件は終了~。
一度怒った後は決して引きずらないのが我が家流です。

その後僕は1時間眠ってから朝食の準備へ。
帰宅後即泥の様に眠っていた息子ですが10時50分の大分空港発の飛行機があるので、
朝の8時には起こしてすぐ出発。

眠い・・・。
2人とも鬼のような寝不足です・・・。
さらに足も疲れでプルプルしだす始末。
僕はもう2週間ほど前からこの日の為に万全に身体を作り込んできたのですが、
まぁ人生っていうのはいつも思い通りにならないもんですよね。

写真は搭乗後即爆睡の息子。

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そうしてなんとか無事に東京に着。
しかしここで既に大きな問題が発覚するのです。

深夜のハイクが堪えてゐなせの足がまともに上がらない・・・。
僕でも軽く筋肉痛が始まる状態なので彼には少し厳しかったか・・・。

それでも刻一刻と迫りくる富士登山へのカウントダウン。
もうここまできたら行くしかない、やるしかないんだ!
と自分に言い聞かす。
とりあえず車をレンタルして静岡に向かうまでは車で息子は再び爆睡です。

夕方の5時。
僕達は富士登山の中継地でもある御殿場の街へと降り立つ。
見上げると遥か上空にそびえる巨山の影。

あの山頂を目指すのか・・・。
それは今の僕達にはあまりにも高く遠くに霞んで見えるミッションのようでした。

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数あるルートの中で今回選んだのが「須走ルート」

一番人気の吉田口ルートよりも人が少ないという点を考慮しました。
しかしその分ちょっとだけ登る距離は長いようです。

標高が約2000mの駐車場に夜の19時ごろ着くともう7台位の車が停まっていました。
その中の1台からは6人の外国人が楽しそうに荷物をまとめて今から登り出そうとしています。

え~!
こんなに早く出発するの??
と思ったのですが恐らく彼らは山頂からのご来光を拝みに行くのでしょう。
僕らは登頂さえできれば他になにも望まないので取り合えず車で仮眠開始。

狭い車内で絡み合うように寝た様な寝れないような時間を過ごし、
夜の2時にいよいよ山頂へ向けて出発開始!

ここまできたらすべてを捧げよう!
ぶっつけ本番だ~いくぞ~!!

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子どもの超回復力を期待したのですがさすがに21時間前の足の痛みは完治は無理でした。
それでも徐々に歩くことで筋肉がほぐされて痛みが消えていったそうです。

歩きながら「よっしゃああ!あんまり痛くないぜぇええ~!」
完全なる睡眠不足でスタート時から超テンション全開の息子。
お前それで本当に最後まで持つのか・・・?

序盤は満点の星空の中樹林帯を黙々と歩いていくのですが、
そのうち振り返ると地平線がオレンジに染まり出してきました。

さすがに早い!
九州よりずっと東に位置するだけありますね。

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後で登山者に聞いたのですがこの時山頂付近ではご来光を待つ人でごったがえしていたそうです。
この時間帯から登る人は誰もいないので途中の登山道も貸切。
しかもゆっくりと上がる太陽を自分たちだけで堪能できるので、
この登山道の途中からご来光を拝むという選択も悪くないなと思いました。

そして地平線からはゆっくりと真っ赤な太陽が現れだし・・・、

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キッタ~~~!!!
ご来光~~!!

広がる大空間と赤く染まった空。
2人でぐっと息を呑む。
今まで見たことのない異空間に息子も大いに感動です。

山に登るのはいつでもできますがこのお天気だけは動かしようがないですもんね。
本当に運が良かったです。

2人でボーっと眺めながら、
もうこれだけ感動したんだからもう帰ってもいいんじゃないかなんて思ったのですが、
振り向くとまだまだ続く山頂への長い道。

ここまできて最高地点に立たなくてどうする?
さぁがんばろうか。

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どんどんと歩き続け途中で一番人気の吉田口ルートと合流すると、
一気に人が増えてきました。

さらに山頂でご来光を見終えた人たちも下山し始め、
登山道はここが富士山だということを忘れさせるくらいの人人人で埋め尽くされていました。
まさに正直衝撃的な風景でした。
なんちゅー人だ。ここは渋谷か?原宿か?
と我が目を疑うほどの歩行者天国っぷり。

中には本当に100円のカッパとスニーカーで来ているアジア人も・・・。
ある意味最強だな。

ここまでは2人でかなりいいペースで登ってきていたのですが、
ここらで息子がやっと3000mオーバーの意味に気づき始める。

吸っても吸っても空気が足りないのです。
そして身体が重い。
一歩一歩が少しずつ遅れ始める。
「これが高所登山の醍醐味なんだぜ。絶対に九州では味わえない世界を感じたまえ!」

何度も深呼吸を繰り返しながらそれでも必死で僕に食らいついてくる息子。

ただ遅いと言っても周りの登山者は次々にごぼう抜きのペースですよ。
そして歩き出して 4時間!

ついに山頂に辿り着きました!

この足に痛みを抱える状態で、
この寝不足の身体で、
よくぞここまで頑張りました!

いつもの通り山登りの時はどんな状況にも
不満を一切言わない彼。
相変わらず男前だ、おめでとう!

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山頂を少し歩き回る。
反対側に本当の山頂があるようなのですが今日のところはこの辺で勘弁してやろう。
またそこは次回に行こう!
と2人で即決し颯爽と下山開始です。

このルートの面白いところは下りはこんな砂地を駆け降りられるのです。
と言っても実際に走っているのは僕達だけでしたが。

砂のクッションに助けられながら一気に標高を下げる。
靴の中や口の中が砂だらけになってもかまうもんか!

とにかく走って走って帰りは2時間で駐車場に到着!

当初10時間くらいかな・・・?
と見積もっていた僕の試算を大きく狂わす6時間での富士山制覇という息子の頑張り。

本当に良く頑張ったな、お疲れさん!

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しかしさすがの彼も車に乗り込むと瞬時に爆睡。
そりゃそーですよね。
しかしドロドロの身体をこのままで終わらすことはできないので、
途中のサービスエリアの温泉に浸かって2人ともきれいさっぱりです。

ふー、やり切ったな。
第一部は。

そうなんです。
ここまでは僕がしたかった野望の章であったのです。

ここからは。
息子の野望の章へと突入していくのです。

そのために再び車は東名高速で東京方面へ。
ここでも息子は再び次の戦の為にまた眠る。

昼過ぎにレンタカーを返し終え、
そのまま2人で向かった先は・・・。

つづく

湯布院カントリーロードユースホステル  
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