敗走の鹿嵐山

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毎朝5時20分に娘を駅へと連れて行く送迎もやっと習慣化してきました。
これに伴いマンデー登山開始の時間が大幅に引きあがり、
めちゃくちゃ時間ができてしまいました。

そんなわけで今日も早朝から走らせる車。
徐々に明けていく空には燃える様な朝焼けが・・・。

これぞまさに「早起きは3文の得」ですね。
しかしそろそろこの諺も今の価格レートに置き換えてもいいんじゃないっすか?
もう「3文」ではどんな得かよく分からないでしょ。

今朝の朝焼けの心地よさ。
僕なら「早起きは150円の得」くらいですかねー。

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そして走る事1時間。
本日のターゲットは「鹿嵐山」(かならせやま)です。

標高は僅かに758m。
ほとんど登る人もいない大分の北部に位置するこの山。
僕も2度目の挑戦なのですが実は数年前に登った時にある忘れ物をしてきたのです。
今日はその忘れ物を取り返すためにやってきた登山なのです。

この山はピークが2つある双耳峰。
まずはサクサクと雌岳のピークをゲット!

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山頂から眺めるといかに日本は狭くて山に囲まれているのかがよく分かりますね。
このでっぱってるのは全て山。
恐らく名前なんてない頂なのでしょう。

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そして続いて雄岳のピークもハント!
標高が標高だけにここまでは順調以外何物でもなくやってくることができます。

しかーし。
ここからがこの山のちょっと面白いところなんです。
この先からは奇岩が連続して尾根をなすルートが続くのです。

なんでも大きく語るのが大好きな九州人。
この大分にも「九州のナイアガラ」や「宇佐のマチュピチュ」など、
錚々たる名前の付けられてた観光場所が多々あるのですが、
ここも負けてないですよ。

岩場が続く尾根ルートにつけられた名前はずばり、
「万里の長城」
その長さ約200m位か・・・?
なんとも短い長城であります。

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ただしその万里の長城の途中に今回僕がどうしても取り返したい忘れ物があるのです。

それは5年ほど前の事。
同じように勢いよくこの岩場を走りぬけていた時。
隣にそびえるこの奇岩がたまたま目に入ったのです。

「おーなかなか立派な岩だな~」と思いながら横を通過しようとしたとき。
その岩の頂上から何かが垂れ下がっているのが見えたのです。
始めは蔦か何かの植物かと思ったのですが、明らかにその垂れ方が自然ではない。

ひょっとしてあれはロープなのか・・・?
あそこに通じる道があるのか・・・?
そんなドキドキが止まらない中、
明らかに足りない時間。

結局その時は諦めて帰るしかなかったんですよ。
いつか必ず帰ってくることを誓って!
そしてあれから数年経ってしまいましたがようやく帰ってきたぜ!

改めて岩山を食い入るように見ると、
やはり確かに何かが頂上から垂れ下がっている。

よしっ!
行ってみよう!

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ルートを外れて急峻な崖に細心の注意を払いながら、
なんとか先ほどの岩山の正面へと辿り着きました。

見上げる崖の先に。
確かにロープがある!!
マジか・・・。
高鳴る胸の期待感とは裏腹に両側のあまりの絶壁っぷりにうろたえる心。

通常ロープがあるってことは暗黙の了解で、
「コース設定はしてないけど行ってもいいですよー」
って場合が多いのです。

しかし・・・。
マジでここ行けるのか?
こんな厳しいコース設定見たことないぞ。

ハイグレードにビビりながらなんとか崖直下に到着。
既にここでも足元の幅は50cmほど。
有りえない危険度です。

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そうしてゆっくりとかけられたロープを引っ張ってみる。
ビーンと伸びる感触。

行けなくは・・・、ないな。
何度もロープを引っ張ってみる。
もう何年も使われていない感満載の古ぼけたロープからは、
その度にモクモクと埃が舞い散るのです。

ふーーっ。
深呼吸を繰り返しながら考え込むこと数分。

きっと行こうと思えば行けるかもしれない。
しかし今、ここで、こんなことに懸けてもいい命か・・・?
自由気ままに生きてきた若い時とは違い、
もはや今背負っている物が多すぎる。

これはもう素直に受け入れましょう。
ここに登った鉄人は過去何人かいるのでしょうが、
残念ながら僕にはできませんでした!
すみません!負けました!

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そしてすっぱりと諦めてそのまま駐車場に帰還。
何かとても重い汗をかいてしまったのですが、
心は逆にすっきりとしました。

道なき道や岩場などの危険地帯を通るのが大好きなので、
今まで道具を使わずに人が通った道なら自分でも行けるはずと過信していた己の力量。
いやいや、世の中には及びもしない狂人がいるんですね。

数年前から胸につかえていたこの鹿嵐山での忘れ物。
それは望んでいた形ではなかったですが、違う姿で取り戻すことができたと思います。

もうここに来ることはないかなー。

もしもこの最強の敵に挑んで攻略した偉人がおられるのなら、
ぜひ教えて下さい。

最大級の賛辞を送らせてもらいます!

湯布院カントリーロードユースホステル  
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