第20回 日本太鼓ジュニアコンクール 石川大会

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公民館のふれあい事業的な活動の一環で、
太鼓教室に息子が参加したのが2年前。
それも彼本人が特別に「したい」と言ったわけでもなく、
太鼓大好きな奥さんの猛プッシュによってなんとなく始めたのです。

あれから2年が経過。

ただのお試し教室が途中から本気モード全開の戦う太鼓グループに変わり、
それに合わせて途中で目まぐるしくメンバーも入れ替わっていく中で、
この日まで太鼓に打ち込み続けた息子。

もちろん楽しいことよりも大変なことの方が多かったです。
ずっと僕と2人でやってきたサッカーも諦め、
友達と遊ぶ時間や自分の睡眠時間さえも削って打ち込んだ太鼓の世界。

周りからは「ゐなせはまだ真剣さが足りない!」とよく言われていたのですが、
彼の性格上これだけ一つの事に身を捧げるのは僕は奇跡と言ってもいいと思っています。

そんな彼の集大成でもある今回の全国大会。
その雄姿を見届けるためにサービス業の僕達にはあってはならない、
週末休館という禁断の大技を使い、
遥か地の果て金沢までやってきたのです。

全60チームが参加するこの大会。
どのチームも全国の予選を勝ち上がってきた猛者ばかり。
その場にいる子供たちは全員この日の為にすべてを捧げてきた子達です。
会場中はそのほとばしる熱気に包まれ、入るだけで圧倒されるようでした。

朝10時から始まった大会が終わったのは夕方の18時。
僕は途中さぼって抜け出してしまったのですが、
それでも全国のハイレベルな演奏に度胆を抜かれっぱなしでした!

まず感じたのはやはり参加選手の個々の技量の差です。
これはやはり参加可能な最高齢である高校生と小学生では、
その太鼓の奏でる音と体力に歴然の差が出てしまうのです。
ただこれはある意味しょうがないですよね。

そして演奏時間の4分に何を表現するか?が各チームによって全く違うのです。
あるチームは踊りながら演奏し、あるチームは仮面を被って演奏する。
本当にそれぞれがいろんな趣向を凝らして演奏してくるので、
見てる方は飽きることなく驚くくらいに早く時間が過ぎていくのです。

そしてこの日一番最後の演奏で出てきたのが去年優勝した福岡のチームです。
前回優勝チームは今大会には参加できず特別演奏という形での参加なのですが、
はっきり言ってこのチームは物が違う・・・。
会場中が興奮の渦に包まれる圧巻の演奏!
誰もが「さすが!」と息を呑みました。

そして全ての演奏が終わり、
ここからいよいよ表彰式が行われます。
正直この時僕は昨年チャンピオンのあまりにも迫力のある演奏を見て、
「息子達の優勝はないな・・・。5位入賞してくれれば御の字だが・・・」
と感じていました。

ただ6人の審査員が発表の前にそれぞれの感想を述べる時間があったのです。
その時一人の審査員が「どのチームもとても良くて審査するのは辛かったです。
ただその中で、あの、えーっと、4番目の湯布院のチームか。あそこは素晴らしかったね」
と突然言ったのです。

発表前に審査員があるチームの名前を出すなんてありなのか?
と少々ざわつく会場内。

さらに別の審査員は「最近はいろいろとパフォーマンスに走るチームが多い。
もちろんそれは面白いけどこれは太鼓大会だということを忘れないでほしい。
あくまでJrらしく太鼓を叩いてほしい」
と何度も言っていたのです。

なんだ・・・?
この伏線は・・・?

そしてまずは特別賞 10チームが呼ばれます。
ここで名前を呼ばれる事は大変な名誉ではあるのですが、
それはまたベスト5を逃したという事をも意味します。
静まり返る観衆の中で次々に呼ばれていく名前。

あるチームは呼ばれた瞬間に歓喜し、
あるチームは悔し涙を流す。

そんな各チームの真剣な思惑が飛び交う中僕も祈るような気持ちで源流少年隊の名前が呼ばれるのを待ちます。
しかし・・・、
特別賞10チームには名前は上がらず・・・。
これは喜んでいいのかどうかまだまだ微妙な状況です。

そしていよいよ発表はベスト5へ。
ここらでぜひ呼ばれたい・・・。
祈るような気持ちで聞き入るも5位にも4位にも名前は呼ばれず。

頼む!せめて3位くらいには・・・!!
しかし無情にもまた呼ばれたのは違うチームの名前でした。

バクバクと高鳴る心臓。
自分の中でとても心に残った演奏をしたチームがまだ3つ位残っていたのです。
今年はダメだったのか?
いやなんとか望外の準優勝を・・・。
しかししかし・・・。
ここでも呼ばれたのは別のチームの名前でした。

張りつめていた心が切れる音が聞こえるくらいに落胆する心。
あぁ無情なり・・・。
彼らのこの頑張りは報われなかったのか・・・。
という悲しみの気持ちの中に実は潜んでいた
でもひょっとしてひょっとしたらの奇跡が起きてしまうのか・・・?
という僅かな希望の光。

そして最大に静まり返った場内に最後に告げられるラストアナウンス。

「いよいよ最後の発表です。第20回大会の優勝チームは・・・、湯布院の 3代目源流少年隊 です!!」

もう頭は真っ白。
優勝・・・?
ゐなせ達が・・・?
なかなか受け入れられない現実とは裏腹に止まらない涙とガッツポーズ!

壇上には栄えある優勝旗を確かに受け取る源流チームの姿がある。
なんて・・・、幸せな瞬間に立ち会えたんだ・・・。
この後3時間はこの夢の様な感動に浸り続けていた僕でした。
この忙しい春休みの週末だったのですが、無理して休んだ甲斐が本当にあった。
来て・・・、良かった。

確かにうちのチームよりも印象に残る名演奏をしたチームは沢山いまいた。
これは間違いないです。
ただ審査員が言っていたように「Jrらしく」「純粋に太鼓を叩く」という点で我が湯布院のチームが選ばれたのでしょう。

正直素人が見て聞く感想と、
審査員が見るポイントは違うんだなと感じました。

しかしだからと言って彼らの功績が色あせることはありません。
公正に審査され厳粛に下された優勝という判定。
大いに誇って欲しいです!

全国536チームの頂点に立つ優勝!
心の底からおめでとう!

しかしこれで今年1年は様々な全国の太鼓行事にひっぱりだこらしく、
別の意味で忙しくなりそうです。
ただこれは・・・、嬉しい悲鳴だ!

ゐなせ この特大の感動をありがとよ~。
最高の親孝行だぜ~。

湯布院カントリーロードユースホステル  
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