男旅 ヒッチハイク 2017 1日目

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今年もこの時がやってきました。
年に一度 我が家の男衆が親指の魔力のみを頼りに旅するこの時が!

さーいってみようか、父と息子 ヒッチハイクの男旅 2017。

生憎空は笑顔の晴天とはいかないのですが、
それでもなんとか僕たちの為に涙をこらえて見送ってくれています。

例年通り1台目のヒッチは我が家から奥さんの車で。
もう恒例なのでお許しください。

そして送ってもらった隣町玖珠のSAから高速道路へと入っていく2人。
時間は既に1時を回っています。
今年は久々に九州南部 鹿児島を目指す旅です。

何一つ描かれていない純白のスケジュール帳に、
一つ一つの予定を自分たちで描いていく創作の旅が今から始まる。
胸は静かに高鳴るばかりです。

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毎回の事ですが最初のヒッチはほんとにドキドキします。
それでももう4年目の息子は自分の役割をしっかりと心得ています。

このヒッチハイク。
成功の秘訣はいかに相手の恐怖と不安を取り除くことができるかという事一点に集約されます。
自分だけの心地よい空間の中に見知らぬ他人を入れないといけないわけです。
そりゃ誰でも躊躇しますよね。

そんなドライバーさんに安心してもらうために必要なのは、
息子の幼さと笑顔。

今日も最前列でばっちり笑顔で手を上げる彼の力で見事に1台目(実質)のヒッチ成功!
1台目  玖珠SA ⇒ 山田SA (山好きのおじさん)

幸先よく進みテンション上がる我々ですがここで突如天からの試練が落ちてくる。
まさかの・・・。
雨です・・・。

このヒッチハイクってやつは雨だとガクーンと成功率が下がるのです。
もちろんこんな濡れてる野郎を誰も乗せたくないですよね。
焦る我ら。

まだ本降りではないこのにわか雨の今のうちになんとか距離を稼ぎたいっ!!
そんな願い空しく次々と興味津々な目でみながらただただ目前を通り過ぎていく車群。

すでに通過台数が200台を超えた時。
奇跡が起こる。
一台の車のドライバーが歩いて近づいてきてくれたのです。

「どこまで行くの~?」
「あの~今日の目的地は鹿児島なんですが・・・、その途中のどこまででも大丈夫です!」
「へ~、俺ちょうど鹿児島まで帰るとこなんだよね、乗ってく?」

キッタ~!!
渡りに船とはまさにこの事。
徐々に大粒になっていく雨の中まさかの2台目で目的地行きの車をゲットです!
2台目 山田SA ⇒ 鹿児島中央駅(大工の棟梁さんと知り合いの息子さん)

そしてその車に乗せていただく事3時間。
予定の夜21時を大幅に上回るなんと18時に鹿児島着です!
本当に助かりました!ありがとうございます!
満面の笑顔で鹿児島中央駅で別れる。

そして鹿児島のホテルにチェックン。
実は毎年野宿で夜を明かしてきたのですが今回は開催が12月末にずれ込んでしまい、
外で寝たら死ぬかもしれないので宿を取っちゃったのです。

まだまだ夜は長いぞ。
これは楽しい鹿児島の夜になりそうだなー。
しかし今までこんなに何もかもスムーズにいったことってないよな。
俺らももう達人だな!
と浮かれる父の前でやはりこの男が黙っていなかった。
我が家の特攻隊長 ゐなせがこの全てが潤滑に回っている幸せワールドをたった一言でぶち壊す!

「・・・、携帯電話 車に忘れてきた・・・」

て、てめぇ・・・、やらかしやがったな・・・。

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ここで補足をしておくとこの忘れてきた携帯とは奥さんが数日前に機種交換した時の中古品で、
もう電話としては使えない代物なのです。
しかしWifiが利く家の中ではタブレットのように使えるので息子が嬉々として頂いたのです。
つまりは無くなっても実質はなんの害もないのですが、
隣でショボーンと落ち込む息子を見るとやはりなんとかしないといけないでしょう。

なにせこの日はクリスマスイヴ。
誰一人として不幸になって言い訳がないっ!
よし・・・。なんとかしよう!

しかしながらお互いにその一瞬だけの出会いで成り立っているのがヒッチハイク。
もちろん相手の連絡先も名前さえも分からない。
さすがにこれじゃー難しいか・・・?

しかしその時頭に僕とその車に乗っていた男の子との会話のあるワンシーンが思い浮かぶ。

「今日この後どこかに行くの?」
「はい。今日はこの後〇〇に行って△△に行った後××でご飯食べて帰ります」

確かこんな会話した!
しかしその内容がまったく思い出せない・・・。
その時。隣で沈む息子が重い口を開いた。
「確か・・・、わさびってお店でご飯食べるって言っていたような・・・」

なっにぃ~!!
さっそく大分県の父に電話をして鹿児島にある「わさび」という店を調べて貰う。
(僕は携帯を持っていないので調べられない。こんな時は超不便だ)

その結果・・・、なんとその店が見つかった!
得られた情報は

①鹿児島の 中山(ちゅうざん)という所にある
②近くに中山美容外科がある
③谷山という駅の北西 2.5km辺りの所にある

という3点。

なんか希望が見えてきたぞ。
さっそく2人で電車で谷山駅へと向かう。
そして下車後はひたすら北西目指して歩き続ける事40分。
そろそろ2.5km位いっただろうとそこらじゅうの人に聞きこむがなかなか有力な情報が得られない。
思った以上に中山エリアは広かった。
ただこれ以上の情報は持ってないので聞き込みで探すしかないのです。

なんか街中で人から話を聞きまくるドラゴンクエストの主人公の様な気分になりながら歩く2人の勇者。
そして2時間近くたった時。
あるコンビニで最有力な情報をゲット!
「確かここから1.5km位のとこにあるオシャレな居酒屋がそんな名前だったような・・・」

サンキューです!店員さん!
購入したアイスを頬張りながらラストスパートをかける我らの前に現れたのは確かに
「WASABI」と書かれたオシャレな洋風居酒屋さん。
ここなのか・・・?

恐る恐る扉を開けると・・・、いた~!!
先ほどの大工さんと男の子に驚きの再会!
この時ばかりは涙が出そうでしたね。

そして無事に車に忘れられていた携帯電話も手に入れる事ができました。
ちなみに帰りは駅までは2km位。
恐らく7km位は無駄に回り込んで歩いてましたよ。

やっと写真の説明に戻りますがこれは無事に鹿児島中央駅に戻った時に撮った、
携帯電話と一緒に笑う息子の一枚です。

ホテルに帰り着くと既に22時を回っていました。
携帯事件の為に全ての自由時間が無くなった初日。
しかし胸の中の達成感は鹿児島に到着した時以上のものでした。

それにしてもたまたま僕がしていた会話の中の一言をたまたま息子が覚えていたために起こった、
今回のありえない大逆転劇。

やっぱりこれが子供に優しいクリスマスマジックですよね。
そんなわけで波乱の予感しか匂わない今回のヒッチハイクの旅。
とにかく初日は終了でーす。

湯布院カントリーロードユースホステル  
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