24時間サバイバル登山 2017

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秋の恒例山行事 「24時間サバイバル登山」が今年も 10日(日)11日(月)の2日間で開催されました。
ルールはいたって簡単で 10日の朝9時半から翌朝の9時半まで山に登るというもの。

そして今年そのステージに選ばれたのが我が 「由布岳」
今までも「由布岳・鶴見連山ステージ」での開催はありましたが由布岳単独では初です。

この由布岳はもっとも一般的なルートである中央登山口から山頂まで登ると、
標高差810m登ることになります。

この山に24時間で 5回登ろうというのが今回のチャレンジなのです!
(ただし8回のうち2回は山頂近くの分岐点までの予定)

計算上これによって得られる獲得標高差は 3,830m。
そうなんです。ここ由布院にいながら日本一の名峰 富士山を抜いてやろうという偉大な企画なのですよ!

しかしながら同じ山に5回も登ろうというこの無意味な往復運動に賛同する人は少なかった・・・。
今年の参加者は・・・、1名のみ!

もう9回目となるこのイベントでの最小参加者記録の更新です。
しかし、1人でもいるならもちろん決行だっ!

朝の9時過ぎにユースホステルを元気よく出発。
サバイバル開始 0時間
獲得標高 0m

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ペース配分を考えながらまずは軽く1本目のピークハント。
しかし気持ちは1/5だとは分かっていても身体は正直に普通に山に登った後の疲れです。
実際僕も参加者のNさんも同じ山に2回登ったことはないです。

これから早くも始まる未体験の世界。
どーなってしまうことやら・・・。

サバイバル開始2時間
獲得標高 810m

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ベースキャンプ地でもある車に戻ると掃除を終えた奥さんと息子が応援に来てくれました。
2本目は一緒に登ってくれるのです。

長女がわざわざ書いてくれた5回分の登頂成功のイラスト。
みんなありがとう!
まずは1回目終了、イエ~イ!

サバイバル開始 3時間30分
獲得標高 810m

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元気満々の息子と奥さんの明るさにも助けられ2本目も無事にピークハント!

今回同じ山を登り続けるメリットは実は荷物にあります。
毎回ベースキャンプに戻れるので食べ物も水も1回分づつをもって登ればいいのです。
もちろん着替えも降りてからできます。
荷物が少ないってホントありがたいですね。

逆に起こりうるデメリットは2回目にして既に登山ルートに飽きがきている所。
そりゃそーだ。景色も全部同じなので新しい発見がない!

サバイバル開始 5時間15分
獲得標高 1,620m

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2本目の山頂を終えて再び下界が近づいてきた頃。
ある親子とすれ違いました。

お父さんとお姉ちゃんと小さい息子ちゃん。
元気よく歩いていくのですがまさか今から山頂はないよな。
もう時間は3時半近くです。
ちょっと心配しながら笑顔の挨拶ですれ違う。

そして無事に駐車場に着いたところでアクシデントが発生っ!
なんと唯一の参加者であるNさんが体調不良を訴えたのです。

えぇ~、まだ2本目なのに!
という感覚が既にきっとおかしくなってますね。
うちの父母よりも少し若い年齢ながら気合いで参加してくれたNさんにとって、
由布岳に2本続けて登るのは相当なストレスだったはずです。

そこで3本目は一旦車で休んでもらうことになりました。
そして主催者の僕は心の片隅で「これ1人で登ってイベントとして成り立ってるか?」
という疑問を必死に振り払いながら3本目にスタート!

しかし一人で登ってみて改めて感じたのが歩くペースの大切さ。
いつもの自分のペースで歩いてみるとなんて身体が楽なんだ。
ゆっくりと歩けば体力が残るわけではないんですね。

すっかりゾーンに入った僕は予定時間を大幅に縮めて3回目のピークハント!
(ただし山頂近くの分岐点まで)

のってきたぜぇ~!!

しかしこの3回目の登山の途中で再び出会ってしまったあの3人の親子。
しかも出会ったのは山頂付近です。
ここまで歩いたのか・・・。えらいな~。
と感心はしたのですが果たして今から無事降りれるのか?
既に時間は5時半。

しかしお父さんがかなり余裕の笑顔で挨拶をしてくれるのと僕もかなり自分でいっぱいいっぱいなので、
きっと夜の装備もあると信じてその親子を振り切り一気に下山。

サバイバル開始 7時間30分
獲得標高差 2,320m

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駐車場に降り立ちNさんに状況を聞くとまだ少し不安があるという事。
そして最後の1本は何としても頑張りたいとのことだったので、
4本目も僕一人で再開です。

もう辺りはご覧の様に真っくらくらすけ。
さーてヘッドライトを装着してと。

しかし心の中ではさっきの親子の状況がずっとひっかかっていたので、
一応予備の懐中電灯3個と食料と着替えを持っていざ4度目の由布岳に出発!

しかしさすがに溜ってきた疲労はなかなか思うように体を動かしてはくれません。
懐中電灯に照らされた岩はその距離感が掴みづらく、
また気持ちとは裏腹に思うように上がらない足も相まって面白いように躓き続ける僕。

しかし歩く事20分位の場所でなにやら声が聞こえてきた。
続いて枝のバキバキと折れる音も。
行ってみるとそこにはさっきの親子が!
やはり電燈類は持ってきていなかったようです。
なんとカメラの光だけを頼りにここまで歩いて来たそうです。

これはある意味スゴイ!
ただかなりお子様は疲労している様に見えたので、
もってきた懐中電灯をお貸ししてそのまま一緒に下山することにしました。
ここまで怪我がなくて良かったね。

しかし年長さんと2年生という子供たちはこの真っ暗な山の中にいるというのに、
全然怯える様子もなくしっかりと歩いていました。
きっと普段からこういうスパルタの教育をされてるんでしょうね。
我が家とまったく一緒。

そして全員で無事に駐車場に着!
これにて僕の4本目はあっけなく終了です。
もうここからもう一度4本目として新たに登り直す気力は全く残っていません。
ごめんなさーい。

サバイバル開始 10時間30分
獲得標高 2,590m

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そしていよいよ始まる最後の1本。
Nさんもなんとか復活して久々の2人での挑戦です。

出発前の登山口でパシャリ。
もうこの登山口に立つのも今日で9回目。
うんざりする気持ちとこれが最後だという希望が複雑に入り混じる中でいよいよ出発です!

辺りには活動時間に入った鹿たちの鳴き声が絶え間なく響き、
ライトで照らされた草原の中には無数の2つの眼球が警戒深くこっちを見つめています。

サバイバル開始 11時間
獲得標高 2,590m

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かかとにできた靴擦れと圧迫された指先がとにかく痛いっす。
Nさんもやはりきつそう。

しかし歩くしかないのです。
1歩1歩ゆっくりとですが前に進む我が遠征隊。

風がほとんどなく気温もそれほど下がらなかったこともとても幸運でした。
華やかに光る由布院の夜景に心励まされながら辛抱強く歩き続け、

そして・・・、
ついに・・・、

再び由布岳山頂最後のピークハント成功!
果たして5回目と呼んでいいのか分からないですがせっかく娘が書いてくれたので一緒にパシャリ!

相当嬉しいです。

サバイバル開始 14時間
獲得標高 3,400m

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もう疲労困憊の2人ですが登ったからには下りないといけないのが山の鉄則。
山頂での束の間の感動を分かち合った後また静かに歩きだしました。

単調な目の前のライトに照らされた世界とポツポツと歩くリズムに、
意識はふと油断すると一瞬で吹っ飛びそうになります。
そんな激しい睡魔と闘い続けついにその時を迎える。

本日往復で10回目の由布岳登山口に到着!
終わったぁ~!!

1回目・2回目が予定より少し早かった事。
3回目がめちゃくちゃ早かった事。
4回目が途中で終わった事。
仮眠タイムを取らなかった事。

これらがすべて重なり24時間経たずに終わってしまった今回の挑戦。
まーいいでしょう。
もう出し尽くしたので。

今回は残念ながら届かなかった富士山の高き壁 3,774m。
来年また個人的にもう一回しなければいけないかな・・・。
今はちょっと考えられないですが機会があればまたチャレンジしてもいいでしょう。

そして無事になんとか3回登り切ったNさんに最後に一言頂きました。
「できればもうちょっと参加者が集まる企画をお願いします・・・」

そのとーり!
ちょっと企画がマニアックすぎますよね。
すみません、来年はもっと心弾むような過酷な24時間サバイバル登山を考えます。
Nさん本当に参加ありがとうございます。
そしてお疲れ様でした!

皆さん、来年もまたまたご期待下さいませ~。

サバイバル開始 16時間
獲得標高 3,400m

湯布院カントリーロードユースホステル  
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