鶴見岳縦走路 その後

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秋深し。
見上げる由布岳の紅葉ももう終わりを迎えようとしていますが、
それでも冬を前に連日たくさんの登山客が由布岳へと向かっています。

思い返せば半年前。
あの大地震後に登った山頂付近の崩れ様を見て、

「もしやこのまま由布岳は廃山してしまうのでは・・・」

と心から心配したのを思い出します。

しかし自然の自己治癒能力は半端なかった!
8月からは早くも登山解禁となり、
その後雨やら風やらの天の治療を受けた山は少しずつ穴やひび割れを埋めていき、
今ではもうそんな被害があった事すら分からないほどに元に戻ったのです。

これならひょっとしたら・・・。
湧きあがるそんな期待を抑えきれず、
本日は再びここ鶴見岳西登山口に戻ってきました。

あの無残にも山全体が崩れ落ち通行完全不可能になった鞍ヶ戸の状況を確かめるために!

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問題の鞍ヶ戸とは鶴見岳から塚原温泉まで伸びる長い縦走路のほぼ真ん中に位置します。
途中のルートは奥さんと2人でささーっと走破。
そしていよいよ稜線に繋がる縦走路に立つ。

この写真では見えにくいのですが、
完全に崩れ切った山頂がやはりそこにはありました。
まさに半年前の衝撃の風景そのままに・・・。

ただひょっとしたら前回は地盤が緩みまくり登れなかった崩落地にも、
この半年である程度固定された箇所が生れているかもしれない。
そこをうまく伝って行けばその先の縦走路へと繋いでいける可能性も0じゃないかもしれない。

そんな淡い期待と共に縦走路を歩きだす。

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しかし半年前に感じた悲しみの風景はほぼそのまま残っていました。
昔は両側に別府と塚原高原を望みながら歩けた尾根道も、
この通り崩れ切っています。

高所恐怖症の奥さんのキャーキャーと叫ぶ声が、
誰一人いない山中に空しくこだまします。

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この場所にいたっては完全に道が無くなってます。
ここを超えるには隣に実に弱そうに生えている木々を細心の注意を払いながら掴み、
全体重を預けながら少しずつ進むしかありません。

頼むぞ~折れるなよ~。

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そしていよいよ最後の崩落現場に到着。

もう半年たつのですが木一本草一本生えていません。
まさに時が止まったままです。

そして慎重に登ってみたのですが・・・、
足場の岩達はまったく安定などしてくれていませんでした。

登ろうとすればその置いた足の下から次々と崩れていきます。
こりゃまったくだめですね。
うーーん、無念なり。

やはりここは半年やそこらで復活するような状況じゃない様です。
由布岳の様にどんどん人が来ると人の力によっても道は踏み固められていくとおもうのですが、
このルートはその期待もない。

途中まで見かけた鹿の糞もここには全くないので、
恐らく生き物が近づくことすらできないんでしょう。

しかしきっと自然ってやつは例え少しずつでも回復していってくれるはずなんです。
半年でダメなら1年!
1年がダメなら5年!

また時々こうやって様子を見に来ますよ。
消えたこの縦走路を再び歩きはじめる最初の人類がこの僕であるために!

湯布院カントリーロードユースホステル  
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