男旅 ヒッチハイク 2016 後編

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朝起きると広がるどんよりとした空。
今日も不安定なお天気の下での戦いになりそうです。

宿を7時半には出発し商店街で買っためっちゃ美味いパンをかじりながら、
海の匂いを嗅ぎながら今日の作戦を練ります。

実は宿でとてもいい情報を得ていたのです。
このしまなみ海道 サイクリングロードがばっちりと整備されているのだそうです。
そして尾道で自転車を借りた後最終的に愛媛県の今治まで走れるらしい。

「途中に乗り捨てポイントがたくさんあるので途中まで走ってその後またヒッチもありですよ!」
と教えてくれた宿主さん。

なるほど。
確かに拾った車が運よく一気に有料道路を走り抜けてしまったらしまなみの島々をまったく堪能できないな。
それなら行けるとこまで自転車っていうのもありだな。
しかししかし待てよ。
一度やり始めた事を本当に途中でやめ!なんてできるのか?
こりゃ今回の旅の趣旨が完全に変わるぞ・・・。

急遽予定を変更し自転車で島々を渡るか、
本来の目的通りヒッチハイクで渡るか。
僕たちの下した決断は・・・、

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自転車借りちゃいましたぁ~!

空からはポツポツと雨まで降ってきていたのですが、
とにかく走ってみることにしました。

昨日までの受け身な移動と違い自分の力で少しずつ前に進む移動はとってもやりがいがあります。
しかし走り出してすぐに早くも大いなる問題が発覚。

坂の極みに建つユースホステルに住む我々の日常に「自転車」という文字はありません。
息子も乗れるように練習はしているのですが常日頃まったく乗ることがないのです。
そう、
こいつ自転車超へたくそなのですっ!

止まると転ぶ。
電柱にぶつかる。
まっすぐに進めない。

このサイクリングロードの総距離は76km。
本当に彼は走り切れるのか?
その前に自転車もつのか?

でっかい不安を抱えながらもとりあえずチャリでの男旅 スタートです。

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このルートは全部で6つの島を繋いで走り抜けます。
基本島内はどこもアップダウンも少なく交通量も少ないのでゆっくりと走れるのですが、
問題はこの次の島へと向かう橋を越える時なのです。

見ての通り海面よりはるか上部に架けられた橋。
これを渡るためにあの高さまで坂を登っていかないといけないのです。
これがかなりキツイ!

ギアを最軽に切り替えせっせと急坂を登っていきます。

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ただし橋上のサイクリングは両側に渦巻く潮目を眺めながらの爽快ドライブ。
海風がどこまでも気持ちいーです。

息子もこの通り超ご機嫌!

天気は降ったり止んだりの繰り返しでしたが、
降れば濡れるし止めばすぐに乾く。

そんな絶妙な湿乾のバランスでなんとか走り続けることができました。
途中に自転車返却ポイントがあったのですが当然見向きもせず!

やりだした以上はやりきろう。
ただ僕の背中で眠る今回まったく出番のなかった寝袋と防寒服たちよ。
かなり走るのにお邪魔なんですけど・・・。

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お昼は「伯方の塩」で有名な伯方島にて海鮮丼を喰らう!
がっつりと栄養つけないとな。
ここにきてさすがに息子もかなり疲れてきています。

なにせ不慣れな自転車。
右手の親指と中指の付け根の皮がめくれてきていました。
なにをどう運転すればそんなとこが痛むのでしょう、不思議だ。

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延々と漕ぎ続ける事5時間。
いよいよラストの橋にかかります。
これを抜けると四国に上陸だ!

しかしここで突如現れた韓国人のカップルが坂道を激しく追い上げてきました。
必死に抜かれまいと逃げる息子を半分からかいながら煽るカップル。

ここで補足すると韓国人達の自転車は電動自転車です。
科学の力に助けられた彼らは坂道の登りは超速い!

本来ならまったく勝負にならないのですが・・・それでも息子は頑張った!
ゼーゼー言いながらも最後まで粘り切り抜かれることなく橋上に上がってきました。
よーし平地になればこっちのものだ!
あとはぶっちぎれ~!

しかし驚いたのが子供の驚異的な適応力です。
スタート時はあれ程不安定な走行を続けていた彼が、
最後にはもう坂道でもスイスイ走れるほどうまくなっていたのです。

恐らく今日だけで今までの人生の自転車走行距離の何十倍も走ったのでしょう。
これだけでも今日自転車やって良かったな!

そしていくつもの島と橋と海の見える絶景を走り抜け、
ようやく15時に無事に今治の駅にてゴール!

やったー!!
いやー遠かったな。
さすがは76km。(受付のおじさんは「79kmはあるぞ!」と言っていたが)

このしまなみ海道のサイクリングルート。
一応案内の紙には初心者の所要時間は8~10時間と書いてます。

それを初心者中の初心者の彼は6時間で走破!
立派です。
また一つでっかくなったな。

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そもそもヒッチハイクの旅の予定だったので暖かい重ね着用の服しか持っていない僕たち。
防寒用に着てきた分厚いズボンもシャツも見事なまでに汗と泥と雨でぐちゃぐちゃになり、
残念ながらとても人様の車に乗せてもらえるような状況ではなくなってしまいました。

そして外では再び激しさを増してきた雨と、
隣りではトローンと疲れ果て眠たそうな息子。

それらを総合的にいろいろと考えた結果。
今回のヒッチハイクの旅はここで終了でーす。(というか今日は一回もやってないですが)

素直にここからは公共機関で帰ることにしました。
今治の駅からバスを乗り継ぎ八幡浜へ。

そこから最終20時30分のフェリーに乗り込み四国を後にし我が九州へ。

そして23時半に無事に別府へと帰ってきました!
奥さんが迎えに来てくれこれにて今回の男旅はお終いです。

いやはや今回も激しかったですね。
でもヒッチハイクも自転車も息子は楽しくてしょうがなかったようで、
早くも来年の旅を期待しまくっていました。

小学生の間は2人で続けたいなと思っています。
毎月のように学校を休ませるのでそろそろ奥さんが怒って来ていますが、
ここにはここでしか知れない時間と世界があります。
それらをしっかりと吸収して起こりうる不安定で不確定な出来事も、
ごく当たり前のように受け入れる人間になって欲しいと思っています。

なにより本人が楽しいと思ってくれることが一番大事。
父も心から楽しい2日間でした。
また一緒にどっか出かけようぜぇ~!

終わり

湯布院カントリーロードユースホステル  
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