近隣調査報告 ⑨

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そうなのです。
なんと、
今年に入ってからまだ一回も九重連山に登りに行っていないのです。

地震で慌ただしかった事。
その後の調査で近隣の山に付きっ切りった事。
様々な言い訳が思い浮かんでは来るのですが、
率直に申し上げますと・・・、少し飽きてしまったといいましょうかどうでしょうか。

なにせほぼすべてのルートを3周りはしてますからね。
どこの山でもいいのならやっぱ由布岳になっちゃうんです。
近いから。

ただちょっと待て。どれだけこの九重に夢と希望を貰ったか・・・。
いかん!初心に帰ろう!
そんなわけで夜の九時にマッハで荷物をまとめて牧ノ戸峠まで出発。

車中泊にて明日の戦闘に備えます。
来ればきちんと高鳴るんですよね。
ふっふっふ、楽しみだな~。

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前日にチラリと見た天気予報では曇り晴れ。
気合十分の僕は五時半には目覚めて外を見ると・・・。
まさかの雨。しかも暴風のおまけつき。

これは夢だと言い聞かせて無理やり二度目して六時半に目覚めるも、
一向に改善の兆しすら見えぬ山中。

甘かった・・・。
まさかここまで怒ってるとは・・・。
まさに女心と山の空。

もっと優しくこまめに気にかけてあげるべきだったかー。
彼女の怒りはとても収まりそうにないので本日の九重登山は泣く泣く断念。
なにせ防寒防水用具一切もってきてないんですもん。

そして一時間かけて由布院に戻ってみると・・・、
晴れとるやんけ~!
なんちゅうこっちゃ!

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やる気満々の装備と心。
しょうがない。
近場で満たされよう。

そんなわけで本日調理するのは 最近行きつけの鶴見岳。
最後の調査箇所であった 船底新道を今日こそきちんと調べてみたいと思います。

鶴見岳から塚原温泉へと辿る縦走ルートの最後の望みであるこのルート。
果たして中継地点である 「船底」まで無事に辿り着けるのか?

あなたの冒険は今ここから始まります。
いきなりですがお答えください。

「あなたはどんな思いで山に登っていますか?」

A 山こそ人生の喜び 
B ちょっとした運動代わりの軽い気持ちで登っている

A → さぁではご一緒にこれから始まる旅立ちをたのしみましょう!
B → 大変申し訳ありません。このルートはあなたにとっては少し重いかも・・・。
    右上のバツマークを速やかに押してください。

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船底新道を歩き出すといきなり最初の敵が現れた!
土石竜だ!
道は完全に埋められてしまっているぞ。
もう一度考えてみてください。

「あなたには守るべき大切な人がいますか?」

A 一番大切なものは、ザックと靴だよ!
B 子供が家族が恋人が安全に帰ってくることを願いながら待ってる

A → 足場はかなり崩れますがあなたなら大丈夫。気を付けて渡ってください。
B → 大変申し訳ありません。ここで大切な人生を懸ける必要は全くありません。
    右上の×マークのクリックをどうぞ

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さらに歩き続けるとまたまた新たな敵がっ!
ぱっくりと口を開いたひび割れモンスターだ!
さぁあなたはどうする?

「このひび割れ どうやって進みますか?」

A 一旦足を入れてみる
B なるべく避けて回り込む

A → ここには安心できる場所は一つもありません。全て自分で確認してさぁ進んでください
B → 決して間違いではありません。ただあなたが通るにはココには不安が多すぎか・・・。
    お疲れ様でした。右上のバツを押してくださいな

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沢山の岩が崩落している中、
大きな木の根っこ妖精が落ちようとする岩たちを守ってくれていた!
これが自然の、森の力だ!
さてあなたはどっち?

「運悪く木のない場所は崩れてしまっている」

A 木のない場所にあってしまったのもそれも運。諦めな
B いやいや植林したり防護柵を作ったりとやっておくべきだったのだ!

A → すべての事実は自己責任。もちろんそれはあなたにも当てはまります。
     すべてを受け入れてラストスパートです。
B → あなたは間違いなく正しい人です。なので初めからこの立ち入り禁止の山に
     入る事自体が間違いでした。×マーク押してプリーズ。

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ここが「船底」です。
勇者よ。
よくぞここまでたどり着きました。

ここには褒美も宝もありません。
ただありのままの山を受け入れて、
全て自己責任の元ここまで歩いて来た皆さんの山を愛する心こそが一番大切なものなのです。

ここでまで進んできてくれたことに心より感謝します。

そんなわけで船底新道のおさらいを。
①軽い気持ちで来るには道が崩落しすぎている
②ただ行けなくは、ない
③自己責任の元十分に気を付けて歩いてほしい。
④現実的には山にかなり慣れた人以外はおススメできない。

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さーここからは船底から別府ロープウェイまでの裏道も調べてきました。
このルートは途中から治山工事用の車道をひたすら歩くルートです。
正直ここを使う人はほとんどいないでしょうが一応行ってみたのですが・・・。

ここがまた想像を絶する荒れっぷり!
これ途中の下山ルートですが完全に道が無くなってます。
僕も途中から迷いに迷い、
なんとか途中の崖の合間を縫って降りてきました。

こいつはかなり難易度高まってます。
(というか無理です)

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そしてやっと車道に降り、
あとは悠々と散歩気分かな?なんて思ってたらここもまたすっげーですわ。
横の柵をぶち破って巨石が至る所で通せんぼです。
かなり危険です。

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見て下さいよ。
ここなんて完全に道が塞がれてます。
いつ崩れるか分からないこの崖崩れの上をビクビクと横断。

こんな感じの場所が10か所以上ありました。
このルートは一切お勧めできません。
まー裏ルートですからね。
潔く表ルートからお入りください。

もう地震から2か月以上が経っています。
湯布院ではもう何事もなかったかのような日常が戻って来ています。

でもここは。
この山の中では時はいまだにあの日の4月16日のままですね。

果たしていつこの場所の時計は動き出すのか?
復旧なんてできるのか?

再びどこからでも安全に楽しく登山ができる日が来ることを願うばかりです。
今回の調査で一通り由布・鶴見の山のルートは見る事ができました。

長かった僕の調査報告は今回を持って終了とさせてもらいます。
山を愛する人々の少しの助けにもなれば、と思っています。

湯布院カントリーロードユースホステル  
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