復旧への道のり

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2016年 4月16日(土) 1時25分
少しだけ時間を早めている客室の時計が、
落下のショックで止まりその時刻を鮮明に記録してました。

熊本地震の本震。
ここ湯布院も震度 6強を記録しました。

この時の僕の状況を少し説明すると・・・。
金曜夜のフットサルで存分に動き回り、
その後談話室で0時までお話が盛り上がったあといつもの晩酌タイムへ。
しかしなぜか目がリンリンと冴えてしまったので、
無理やり最後に焼酎をラッパ飲みして強制泥酔後布団に入ったのが1時前。

そしてわずか30分後に天地がひっくり返る!
この時の僕、まさかの酩酊状態。
本当に反省です!

しかし酔っ払ってるなりに全力を尽くしましたのでご勘弁ください。
人間あれだけ極限になるとアドレナリンがすべてを吹き飛ばしますね。

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激しい揺れと館内に響く絶叫。
慌てて客室へと向かうも室内・厨房・廊下は倒れたり落下したりした物で溢れて進めない!
停電にならなかったのが救いでした。

奥さんには子供たちの様子を見るように頼んで、
すぐにお客さんを外に誘導。

この日の宿泊は日本人3名と外国人10名。
この惨事が嘘のように満点の空の下はとても寒い・・・。
しばらくみんなで様子を見るも断続的に続く強い揺れに館内は危険と判断して、
お客さんをエンジンを付けた車内へ案内し毛布・食料などを準備してそのまま待機してもらいました。

その後お手伝い達と一緒にできる範囲で廊下に落ちている危ないものの片づけ。
しかし結構強い揺れのぶり返しが続くため、
外に逃げでては中に戻っての繰り返しが続きます。

明け方が近くなってきたので、
奥さんには我が家のいつでも逃げる準備をセットしてもらい、
お手伝いの荷物もまとめさせて、一旦お手伝い達は出口に一番近い部屋の机で仮眠。

この時車で来ていた日本人は安全のためにチェックアウト。

そしてようやく夜が明ける・・・。
明るくなり暖かくなるとそれだけでホッとしました。

朝電気が通っていたので炊いた米でおにぎりを作り、
お客さんに配って一旦腹ごしらえを終えたところで、
まずはお客様を駅やバスセンターに移動。
なんとか1便だけあった別府行のバスに乗れました。

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そしてようやく落ち着いて館内を点検。
目に見える落ちてきたものだけではなく、
建物にもかなり被害がでてるな・・・。

そしてここからは片付けと電話の嵐です。
予約のキャンセルと安全確認の電話は途切れることなく、
メールでの対応も含めて初日はこれで終了~。

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そして徐々に片付けが進み、
予約も1ヵ月分ほどだいたいキャンセルになったところでやっと落ち着いて今後を考えてみた。

しばらく営業はできないな。
そもそも交通機関がまったく動いていないのでお客は来ない。
よし、じっくりと修復に向けて動こう!

今回ダメージがデカかったのはこの温泉の湯船。
中の岩が完全にずれて亀裂が入りまったくお湯が貯められない状態だったのです。

さらに屋根の瓦がかなりぶっ飛んでいました。

そして館内の壁も至る所で崩れていました。
外の竹垣も倒れ駐輪場のトタン屋根も落ちてきた瓦で穴だらけ。

奥さんの愛機のゼファーも転んでタンクに大きなへこみが・・・。

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まぁでも―時間はあるんだ。
じっくりと直して行こう!

奥さん率いるお手伝い軍団はひたすら壁の修復へ。
一心不乱に塗り塗り。

僕は屋根に上って瓦の積み直し。
いやー素人でもやりゃーできるもんですね!

ただしソーラーパネルの下の瓦直しと温泉の浴槽修理と、
一部傾いた部屋の基礎修理は業者にお願いしました。
しかしこの緊急時なので足元を見られているのか結構な額が飛んでいきました~。

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このユースホステルの危機になんとお休みを利用して助っ人が数人来てくれました。
これは本当にありがたかったです。

プロ並みの丁寧さで壁を塗ってくれたY君。

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そして一人で駐輪場の屋根を全て張り替えてくれたMさん。
真っ先に駆け付けて一緒に屋根に上った叔父のNおじちゃん。

ただただ心から感謝です!

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また全国の方々からお菓子セットも沢山いただきました。
疲れた我々を優しく癒してくれました。

励ましや心配の電話・手紙・メールも含めまして、

皆さん本当にありがとうございまいた!

そして12日間の復旧作業を終え、4月28日(木)無事に再オープン。
2名のお客様を無事に迎えることができました。

まだまだ地震の影響の残る由布院・大分ですが、
いま僕たちは確実に復興の道を進んでいます。

また以前の様な賑やかな客足の街に戻れることを夢見ています。
余震も本当に少なくなってきました。

ここでまた懐かしい皆さんを迎えることを楽しみにお待ちしています!

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途中の中休み日のお出かけ。
みんなで海でマテ貝パーティー。

きっと怖い想いをしたと思うけどまったくめげてない子供たちの笑顔が心の支えでした。
君たちがいる限り何があろうと這い上がって見せるぜ!

しかしここにきて9年半でこれで2回目の被災・・・。
(1回目は9年前の土石流による半壊)

なかなか僕もってますね・・・。

湯布院カントリーロードユースホステル  
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