あぁ無情の雨

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いよいよこの日がやってきました。

左肩のMRIを撮影する日です。
もちろん初体験。

半年前からひたすら治らない痛みに耐えきれず本日の検査となったわけですが、
高い検査料と25分もの長い撮影を終えて先生が言ったのがたった一言。

「筋は切れてはいませんね。まーこのまま気長にリハビリ続けるしかないですね」

それだけか??
この先生本当に大丈夫か??
今後の治療に対する大いなる不信感をヒシヒシと感じながらも、
とりあえず切れてなかったという事実に安堵し、
早速「祝い登り」にやってきました!

由布岳は先週に登ったので、
このめでたい(?)ご報告は九重連山に送ることにしました。

しかし空からはシトシトの雨。
これは「登りなさんな!」という天からの警告なのか、
はたまた「ヒートアップした肩を冷やしたるわ」という優しさなのか・・・?

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歩き始めてすぐこんな看板に出くわしました。
なるほど。確かにこの看板主は正しい。
しかし・・・、ですよ。
僕もいつもの通り仕事の関係で入山は余裕で昼過ぎです。
ここで一言山を愛するアウトローを代表して言わせてもらいたい。

「俺たちゃー世の中の縛りや制限から逃れるために山に来てんだ!
 自己責任っていう大義を掲げて歩いてんだ!
 こんな大自然の中に来てまでかてぇーこと言ってくれるなよな!がっはっは」
                                         (キラーン)

これに関しては賛否両論があるかもしれません。
ただ。はっきりご安心ください。
実際こんな時間から登ってる大ばか者は僕だけですので。

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途中の道は降り積もる紅葉に彩られ、
さながら天然のレッドカーペットのようです。
誰一人祝福してくれる人はいないのですが、
拍手の代わりに鳴り響く雨音をバックに1人歩く花道。

しかし今日は雨と霧が凄すぎた。
カメラのレンズに付いた水滴が面白いように画面を歪めます。

しかし・・・、
この踊るような写真もこれはこれでなかなかおつですね。

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当然本日も誰一人いない九重ステージを貸切りです。
そして深い霧の中辿り着いたのは「中岳」。

「九州本土で一番高い!」というとても素敵な冠を持つ割には、
九重の中では「久住山」「大船山」に人気で負けてしまう悲しいピークです。

それでもやはりここに立つととても気分はいいのです。
九州中の人間が全て眼下にいるという圧倒的支配感。
どの分野においても「九州一!」ってなかなかなれないですよ。
それがここではほんの一時ながらその栄光の地位を味わえるのです。

ただもっとも高い!
という事実は周りに遮るものが一切ないということ。
頂上に吹き荒れる風と雨は非情そのもの。

防寒防雨対策がど素人並みの僕はすでに全身びしょ濡れです。
さ、さみぃー。
すでに指がかじかんでカメラのシャッター押すのさえ重労働です。

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この中岳からは一気に下の法華院小屋に抜けるルートが存在していました。
そう数年前までは。
しかし土石流の関係でもうかなり前から道は通行止めになっています。

4年ほど前に一度通らせてもらったこのルート。
今日は久々にどうなってるか調べて見る事にしました。
あくまで調査目的となりますので山のルールに厳しい方々もご容赦ください。

前回はかなり荒れてるながらもなんとか歩けたルートですが、
今回進んでいくと踏み跡はほとんど見つからず、
しかも元道だったと思われるルートは完全に川と化していました。
これは今日が雨だからではないような気がします。

止む無くツルツルに滑る岩に注意しながら沢下り開始。
幸いなのはすでにびしょびしょの靴なので、
うっかり川に落ち込んでも全く気にしなくていいことです。

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その後深い霧の影響もあり笑えるほど低木林の迷宮を彷徨う。
もう完全ホームの山の感覚でいたのですがやっぱここ奥深いわ。
まだこんなに迷えるのですね。

そうして数多の転倒と同じ道の往復運動を繰り返し、
かなり疲弊しまくった後ようやく法華院山荘へと到着。

今日山1本くらいで満足できるかな・・?
でも時間がないしな・・・、
なんて下らぬことに思いを巡らしていた前半戦。

まさにいらぬ心配でした。
雨で冷え切ったのとさんざん山中で迷わされた分、
きっちりと疲れてます!

ここでなんと正面から本日初めてで唯一の登山客と遭遇。
2人組の外人です。
「ハロー」
この山に来て初めて口きいたな。
なんて考えてるとなんか見たことあるな、こやつら。

あーーーっ!
なんと昨日我がユースホステルに泊まっていて、
今朝駅まで送っていったオランダ人カップルじゃないですか!?

この別れて数時間後の数奇な再開にお互いにびっくり。
世界は狭いなー。
いや、ユースホステルに泊まる人ってきっとみんな同じ様な考えの同じ様な人種だから、
きっとこんな誰も来ないようなとこで被るんだろうな。

1人で大いに納得。

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そのまま最後の5kmをダッシュで走りぬき、
無事に長者原の駐車場に戻ってきました。

何一つ景色のない登山でしたが、
僕にとって山とは日常から脱する自分の時間を取り返す場所であるので、
実は天気はほぼ関係ないんですよね。
もちろん晴れてりゃよりいいのですが。

今日もじっくりと自分と向き合えた4時間半。
思いがけず芯から疲れ切ることもできました。
あとはアホのように飲んで、
心地よい疲労感に身を委ねて即寝するだけですね。

お疲れ様っした~。

湯布院カントリーロードユースホステル  
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