寂しい夜

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最近再び平日は外国人客の率が増えてきました。
彼らは扱いが最近とても難しい・・・。
言葉の問題もあるのですが何を求めているのかを推し量りにくいのです。

今日も夜。
外は雨なのでいっちょ盛り上がるゲーム大会でも開くか!
と館内に響き渡るゲーム開催を告げる楽しげなアナウンス。

5分ほど待って食堂に行ってみると・・・。
誰もいない・・・。

誰も来なかった!というレベルではないのです。
なぜならさっきまで数名は食堂にいたので。
ゲームがあると聞いてみんな部屋に帰ってしまったのです。

なんてこった・・・。
実は前日も夜の散歩ツアーの呼びかけに誰も答えてくれず、
玄関で一人寂しく待つってことがあったばかりなのに。

シルバーウィークの日本人がたくさんいた時は毎夜、
散歩ツアーにゲーム大会に大盛り上がりだったのです!

ちくしょー、人の心を掴むのは難しい。
しかしこれで満足していないわけではないのです。
出ていくときにはみんな「ありがとう~」ととっても笑顔で出て行ってくれるのです。
つまり特に宿からの何かを期待はしていないという事ですね。

みんながそれぞれ自分の世界で楽しんだり疲れを癒したりしているわけです。
それはそれでもちろん良いのですが、
収まりがつかないのがただ一人この僕。

どーもモヤモヤしてしまい落ち着かないんです。
何なんだ!この胸のざわつきはっ!
今日もなんと9時という早い時間にすでにフリー。

はー。たまにはゆっくり一人でするかな。

と思っていた時。どこかからか声が聞こえる・・・。
「それでいーんですかー?そんな生き方でしたかー?」

自分が許せなかった時。なにかモヤモヤした時。
今までどーやって生きてきたかな?
少なくともそれを利用してのんびりするなんてことはしてなかったはず。
こんな時こそ自分に強く!自分に厳しく!っしょ。

突然降ったように湧き上がる怒りにも似た情熱。
これを押さえてしまったら自分じゃなくなる。

行こう。山へ。

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そして瞬殺で準備を終わらせ目指すは由布岳の隣に小さくそびえる
「飯盛ヶ城」。
ここで由布岳に行ききれないとこがもう少し守りに入ってるな。
お許し下さい。

降りしきる雨の中、
ガンガン濡れるのをはじめから覚悟して車から飛び降りる僕。

その時再び聞こえた声。
「・・・何か足りなくないですかー?」

あぁぁぁぁぁ!!!
慌てすぎてヘッドライト忘れたっ!

まさに痛恨の致命傷。
光りがなかったら一歩も登れんぞ!

慌てて車内を物色してみると。
山の神はまだ僕を見捨ててはいなかった。
小さいながらハンドライトを発見!

見ての通り僅かこれだけの光量ですがないより断然ましです。

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早速草をかき分けて出発。

降ってる雨自体はそれほど激しくないのですが、
草にたまった水滴の海を泳ぐもので身体は数メートル進んだとこでビッチョビチョ。

一応カッパで来たのですが全く意味ないです。
しかし人間覚悟ができてたら全く苦にならないんですよね。
今日は濡れに来たようなもんですからね。

濡れるの楽しー!どんどん来いよー!

この時思ったのですが、
これだけ水滴を含んだ草をかき分けて進むと、
どんなカッパでもきっと最終的には濡れてしまうでしょう。

そしてよ~く考えてみました。
僕たち人間って超絶防水のスゴイものを持ってますよね。
それは皮膚。

これどんなに濡れても絶対に水を100%通さない。
しかし中の汗だけはきちんと放出するさいこーの素材ですよっ!
どんな最先端技術でも真似できない驚きの高機能性。

暗闇の中で一人改めて肌のスゴサに感動しまくりです。

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そんなおバカなことを考えながら歩いていると、
あっという間に可愛らしい立て看板が見えてきました!

飯盛ヶ城の山頂です!
ピークは1000mちょっとなので昼間はとっても簡単な山です。

ただ今夜は全く見えない足元に潜む岩と泥のトラップに何度もひっかり、
見事に転びまくらせていただきました。
雨の夜は少々危険な山でした。

そして振り向くとそこには広がる由布院の夜景。
そこにある人々の生活の証を眺めながら少し心を落ち着かせ、
さぁゆっく帰ろうかな。

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夜の山はいつもは人目を避けて暮らす野生の支配する時間です。

彼らのゴールデンタイムに突如乱入してきた珍獣に、
困惑しきりのシカたちが山の至るところで警戒音を発し続けていました。

誰もいない雨と風に包まれた真っ暗な山。
その本来誰もいるはずのない場所に立つ自分。
胸がすーーーっとします。

周りの人に惑わされてはいけない。
常に変わらぬ自分でいつづける事。
決してぶれない事。

これだ!

誰も来なくても明日の夜もツアーの放送はなり続けますよ。
みんながそれぞれ自分のしたいことをしたいようにすればいいんです。

心のわだかまりがキレイに溶けて行った1時間半の登山。
まだまだこれからも悩みの夜はやってきそーです。
そん時はまた悟りにお邪魔させてください!

よろしくお願いしまーす。

湯布院カントリーロードユースホステル  
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