24時間サバイバル登山 2015

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秋の登山シーズンを前に一旦限界までいっときましょうか・・・。
今年もこの日がやってきてしまいました。
「24時間サバイバル登山」~!!

今まで数々の屈強な登山者を絶望へと突き落としてきた脅威のこの企画。
今年は果たして誰の上にその試練のムチが振るわれるのか?

この愚行へと挑む愚か者8名がまたまた全国から集まってきました。
まだまだ胸に抱くのは希望と興奮のみ・・・。

さぁ長い長い己との闘いの時間の始まりです。

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今年の舞台は昨年と同じく大分の誇る九重連山。
九州一の人気の山々と言ってもいいでしょう。
その中でも西の端に位置する涌蓋山が今回の始まりの地です。

ゆっくりと身体を馴染ませながら難なくまずは1座目の山頂をゲット!

周りにはたくさんの登山客がワイワイと登頂の喜びを噛みしめています。
流されるなよ・・・。
我々にとってこの頂はスタートラインから聞こえる号砲でしかないんだ。

勝負はいざこれからだっ!

サバイバル 1時間経過。

無題1

さぁーちょっとダイジェストでいってみましょー。

左上 2座目「ミソコブシ山」ゲット!
周りはジー様バー様の大軍に囲まれた中でランチタイム。
サバイバル2時間経過。

右上 3座目「一目山」ゲット!
空が実にいー感じで青い!まだまだみんな余力ありますよ。
サバイバル3時間経過

左下 4座目「猟師山」ゲット!
スキー場の中を通り抜け誰一人いない草原を歩く。風が心地よい。
サバイバル5時間経過

右下 5座目「合頭山」ゲット!
なんとここで2日前にうちにとまったドイツ人お客と奇跡の遭遇!
サバイバル6時間経過

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今回のサバイバルでは結局雨は降らなかったです。
計7回行われているこの企画で雨が一度も降らなかったのは2回目。
今回は女神がむさい男軍団に優しく微笑んでくれたようです。

そんな彼女からの素敵な贈り物がぽっかりと空に浮かんでいました。
いかす~!

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そして今回唯一のリタイアポイントである牧ノ戸峠へ。
ここで奥さんが迎えに来てれ荷物を夜用へと積み替えます。

ここでのリタイア者は・・・、
8歳の息子のみ!まーこれは予定通りなのですが。
最年少ながら一番はしゃいで一番騒いだ息子。
よく頑張った!
あと2年後くらいにはぜひ全コース一緒にやろうな。

残りのメンバーはそれぞれの残された体力と身体の傷み具合を熟考し、
全員後半戦へと進むことになりました。

この後はもう絶対に止められない!
行くしかないのですよ~。

今までサンサンと降り注いでいた太陽はゆっくりと傾き始め、
鮮やかに彩られていた緑は暗くくすみだしています。
吐く呼吸の色もはっきりと白く見え始めたこの時間。

さて、これからが本当の勝負の時。
楽しいだけの誰でもできる登山はここまで。
いよいよ孤独な夜の山での第2幕の始まりです。

サバイバル7時間経過。

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後半戦に入ってすれ違った登山者は2名。
「こんな時間から入るの??」と言いたげな強い視線を避けながら、
7名は誰もいない道を進んでいきます。

振り向くとそんな我らを声援するために太陽が最後のエールを送っていました。
真っ赤に染まった空を眺めながら、
みんなで荷物の中から引っ張り出すヘッドライト。

いよいよ夜の支配する時間が始まります。

昼間の登山と夜の登山はまったく別物。
周りの景色を楽しみながら歩く昼の登山はとにかく開放型です。

それに対し夜の登山で見えるのはライトが照らし出す僅か数メーターの円形だけ。
ここに映し出される地形を細心の注意を払いながら歩く夜の登山は完全な閉鎖型。

いつもなら先の方を見て、
「あそこまではあとどれ位だな・・・」
と目測をつけて歩けるルートもまったく先が読めないので、
とてつもなく長いルートに感じるのです。

疲れと眠気でフラフラする身体に、
遠近感もつかめない夜の山道はとにかく厳しい!
滑り、よろつき、転ぶ人が続出です。

しかし、それでも無言で起き上がり、
たんたんと一歩一歩前に歩いていくしかないのです。

無題2

ここでふたたびダイジェスト第2弾いってみましょー。

左上 6座目「沓掛山」ゲット!
毎度毎度これをカウントしてすみません。でも一応ピークなんで。
サバイバル8時間経過

右上 7座目「久住山」ゲット!
ここでベテランのAさんが両太ももを吊る!が周知の通りもう止めれない~
サバイバル10時間経過

左下 8座目「稲星山」ゲット!
このあたりのルートは草に覆われているので足元が見えなく非情に辛い・・・。
サバイバル11時間経過。

右下 9座目「白口山」ゲット!
去年は痛恨の迷子になったこのルート。今年はなんとか本道を発見。
サバイバル12時間経過。

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白口から坊がつるへと下る長い長い坂道。
ここが今回の全ルートでもっとも危険な場所でした。
ただでさえ泥上の地質に鬼のような勾配のルート。

もはや我々にはそれを踏ん張る筋力は残されてない・・・。
深い山中には絶え間なく7つの滑って呻く声が響いていました。

そしてようやく坊がつるの避難小屋へと到着!
ここで少しの仮眠タイムです。
どれだけ休めるかはその時の頑張り次第で変わるのです。

この瞬間だけを楽しみに朦朧と歩き続けたメンバー達。
しかしほとんど変わることないいいペースで歩き続けたため、
今回は3時間半もの休憩時間を手に入れることができました!
お見事っ!

ちなみにこの避難小屋は宿泊は禁止されています。
しかし寝袋もテントも持たず3時間半ごろ寝するだけの我々は、
十分に避難対象でしょう。

ちょうど新月のこの夜。
外ではここぞとばかりに眩い星達が思い思い一心不乱に輝いていました。
仕事柄星座を説明することが多い僕もどれが何なのか分からぬほどの光の渦。

天の川って・・・、
こんなに分厚かったっけ・・・?

しかしこの素晴らしい眺めと引き換えに天が与えたのは震えるほどの寒さでした。
外気温はその時8℃。
気を抜くと命を落としかねない温度です。

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寒さゆえに何度も目をさまし必死に丸まって体温を守る僕。
長い休憩時間も終わりみんなにどうだったか聞いてみると、
「いやーばっちりな眠れました!」という声ばかり。

んー・・・、弱っちぃーな、おれ。

この寝起きの時間帯が最もきついんですよね。
身体中は痛い・もちろん眠い・そして外はめっちゃ寒い・・・。

それでもあと少しだと自分にに言い聞かせもう一度山へと入っていく男たち。

空は再び色を取り戻し、身体も登山モードにスイッチオン。
朝露で濡れる木々を泳ぐようにして歩き続け、
ついについに最後の頂。

「平治岳」ゲットォ~!!!!!

これにて全10座を登り切りました~!

広がる安堵のため息。
やりましたねっ!

しかし安心するのはまだ少し早いです。
さいごの男池に辿り着いてこその終焉。
じつはここから男池まで結構遠いんです・・・。

サバイバル20時間経過。

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フラフラとガレ場を踏みしめながら歩き続けること3時間半。

ついに辿リついた九重連山の東の果て 男池。

サバイバル開始から23時間半経過。
ちょっと中途半端な時間ですが声高らかに宣言させてください!
これにて今年のサバイバル登山終了でーす。
ヤッタ~!!おめでとーございまーす!!!

走行距離は30km。
2100m登って2150m降りてます。
Aさん、いつも最新機器による計測ありがとうございます。

ここで男池になんと毎年参加していたのですが、
どーしても仕事の都合で今年は参加できなかったM君が、
奥さんと2人で祝福に駆け付けてくれました。
嬉しーじゃないですか・・・。

やり終えた後は「もう2度としねーぞ!」と心で連呼するこのイベントですが、
数日たち日常に戻るとふっと心の中でじわじわと蘇ってくるのです。

こんな風にこのイベントのファンが少しでもいるっていうのは開催者冥利に尽きますね。

来年はまたバージョンアップしたルートを考えていきたいと思ってます。
自分は絶対に無理だな・・・、と思っている方。
そんな人にこそぜひ参加して新しい世界・新しい自分に出会ってほしいです。
きっと何かが変わるはず!

来年の9月。
大分のどこかの山でお会いしましょう!
ボロボロになった参加者の皆さん、お疲れ様でした~。
きっちり社会復帰してくださいね。

湯布院カントリーロードユースホステル  
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