選び抜かれた精鋭たち

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期待と不安を抱え降り立ったメキシコの地。
ここから南北アメリカ大陸を縦断する長い旅が始まった26歳の秋。
約1年という長丁場をいつでも一緒に乗り越え支えてくれたのがこの荷物たちです。

最近のお客さんの中にはとんでもない重さのスーツケースを2つと背中にリュック。
そしてさらに手にも手さげカバンなんて大所帯の人もいたりしてびっくりしたりするのですが、
またその滞在期間が1週間とか聞いたりして2度びっくり!なんてことも多々あります。

いらないのです。
旅に日常はいらないのです。

いつも使ってる化粧品。
いつも使ってるドライヤー。
いつも使ってる枕やいざという時の着替え等々・・・。

すべて置いてきてください。
「いつも」から離れてください。
それが旅なのです。

この時僕のザック容量は45L。
1年の旅の荷物とは思えぬ小ささ。
しかし僕の旅の本気はその中身にあるのです。

僅かな容量のザックの中で一番場所をとっていたのが、
ずばり「サッカーボール」です。
さらには「スパイク」そして「空気入れ」それとなぜか「フリスビー」と「手品セット」。

これらの娯楽品がザックのほぼ半分近くを占拠。
残りの僅かなスペースに服や歯磨きなどの日常品が申し訳なさそうに入ってました。
もちろんパソコンや音楽機器なんていうデジタル品は全くなし!

持って行ったパンツはわずか3枚です。
これを前後裏表で4回完全使いまわした後はすかさず洗濯!
これでやっていけるのです。

ただ一見まったく無駄のように見えるこの娯楽5点セットですが、
どれほど僕を助けてくれたことか・・・。

当然ながらサッカー王国南米において、
サッカー程雄弁に友情を語り合う術はありません。
サッカーボールのおかげでどこに行っても誰とでもすぐに友達です!
ほんとに助かった。

そしてそこらで知り合った子供達には日本の技術の粋を集めた100均の「手品セット」が大活躍!
なにせこれには言葉はいらない。
日本では軽く笑い飛ばされそうな幼稚な手品も、
純粋な彼らにとっては異国からきた真の魔術なのです。
一つ一つのつたないショーに有頂天外!

そして意外にも役に立ったのがフリスビー。
まずこれを背中に入れることによって背中に当たる部分がまっすぐになってとても都合がいい。
そして欧米人がこれ好きなんですよね。
ビーチとかで一人で遊んでると続々集まってきてちょっと大盛り上がりです。

ただ最近は海外からのお客さんから学ぶことも多々あります。
彼らは限られた自分の荷物の中に必ずと言っていい程おみやげを持ってきてるのです。
おみやげって買って帰るものじゃないですか!?日本人にとって。
彼にとっておみやげとは旅の間にお世話になった人に逆にあげるものなのです。

素晴らしき感謝の心。
僕も今までたくさんのおみやげをいただきました。
韓国海苔・コアラの人形・ピンバッチはたまたフランスワインまで!

残念ながら当時の僕には他人に感謝の意を表す余裕はなかったです。
でもこれから世界に旅立っていく若者たちにはぜひこの世界の文化を見習ってほしい。

かさばらないお箸とか扇子とかでいいのです。
折り紙を持っていて鶴を折ってあげてもいいのです。
筆ペンを持って行って名前を漢字の当て字で書いてあげるだけでもいいのです。

「日常を捨てて旅にでる」ということと「旅先の人に感謝する」という2点。
少々今回はオヤジの説教くさい話となってしまいましたが、
これを心に秘めどんどんと新しい世界へと旅立って行って欲しいものです!

湯布院カントリーロードユースホステル  
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