冬の山に挑む

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2015年 ユースホステルイベントの第一弾。
「鶴見連山冬山縦走ツアー」

絶好の天気のもと開催されました。
しかし連日続く温暖な気候により、
なんと山に雪がない・・・。

さーてどうしましょうか。
わざわざ雪のない場所を歩くのもなんだな。
それならいつものあのルートに行きますかっ!?

というわけで急遽予定変更。
どっかの山腹からスタートし道なき道をさまよう
「適当歩き回り登山」だ~。

今回の参加者は全4名。

ちょっとやそっとでは死にそうにない常連さんばかり。

こりゃーいいルート選択ができそうです。

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早速だれも踏み入れない崩落地跡を登っていく4人。
下から見上げると見えなかった残り雪が、
さりげなーく行く手を遮ります。

す、すべる・・・。

4つんばいになりながら、
必死に地面にしがみつきながらズリズリと前進。
センチメートル単位の突起物を見つけては、
必死に体を預けていきます。

その突起が崩れないことを祈るばかり。
まさに自然に身を任せたネイチャー登山だ!

通常時でも時間がかかるこのルート。
今日・・・。
この雪の中・・・。
本当に帰ってこれるのか?

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そしてこのコース最大の難所でもある、
そびえたつ岸壁が今日もわれわれの行く手に大きく立ちはだかります。
過去何度も死にかけた難所。

そこに今日はさらに雪の伏兵が待ち受けています。
これぞ難攻不落。
いったいどこから攻めればいいんだ?

それでも少しでも手がかりとなる木が生えているポイントを見つけては、
必死によじ登り、再びルートを選択。

無限にあるコースの中で、
もし選択を誤ればそれは終わりを意味します。
激滑りのこの場所で、
登ることは何とかできても、
そこを下って降りることは極めて難しいからです。

上から引っ張り上げ。
下から押し上げ。

4人で協力しながら少しづつ壁をクリアーしていきます。
もはや無駄なおしゃべりをする余裕はまったくなし。
聞こえるのは4人の激しい息づかいと、
自分の高鳴る鼓動のみ。

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第一の壁をなんとか登り切り、
心から安堵のため息をつくメンバー達。
少し開けた場所を見つけてランチタイムです。
さぁ、エネルギーの補充だ!

かなり雪深く見えるのですが、
これ実は朝方に木の枝についた雪の結晶が落ちて来たもの。
この食事中にもたくさんの結晶が上から降り注ぎ、
そのたびに落ちてた結晶同士がぶつかりあって、
乾いた透き通る澄んだ音色を山中に響かせてました。

そんな素敵なコンサートホールを後にし、
再びわれわれは2本目の岸壁へ!

こちらも1本目に引けをとらぬ難しさ。

慎重に慎重によじ登ります。
ふと振り向くと下には深い絶壁。
今まで必死に登ってきた分だけ恐怖も増していきます。

身体からにじみ出るいや~な感じの汗。
そこから漂うのは死の匂いです・・・。

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それでも世の中のすべてには終わりがあるもの。

予定時刻よりもかなり遅くなりましたが、
全員無事にこのルート突破!!
やったー!!

今までに3回雨のために中止となり、
お客さんと一緒に来たのは今回が初めてだったこのコース。
しかも降雪時という設定も初めてだったのですが、
やっぱここ楽しいわ。

日常の中でこれほど
「命懸け」の瞬間ってないですからね。
今年は雪は残念ながらなかったですが、
遠くから来てくれた皆さんには十分満足してもらえたはず(?)

そして一般ルートに戻り、
らくらくと唯一のピークである
「内山」へ。

暗く寒い山中と違い、
陽気な日が当たる一般道は平和そのもの。

イエーーーイ!

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平和の安堵に浸る我々。
余裕綽々なので今年もいつものあれいっときますか!
去年もこの山中にしっかりと残したウマの記念像。

今年はもちろん 「ヒツジ」です。
白い雪とばっちりマッチ!?
いかがですか?

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そして無事に塚原温泉に到着~!
計4時間。

もっともっと時間が経ったように感じられる、
内容の濃いツアーでした。

何気にみんな足に来ています。

普段当たり前のように使っている登山道。
たまたま誰かがそこに作ったものではないのです。

先人たちが何度も何度も山に通い、
極限にまで絞り込まれた結果選ばれた究極の安全ルート。

それが登山道なのです。

そこを一歩踏み外すとどうなってしまうのか・・・?
それが学べる今回のツアー。

みなさんこれからは
心から感謝の気持ちを持ちながら、
山に登ってください。

参加者の皆さん。
今回はほんとーによくがんばりました。
お疲れ様でした~。

秋に、
またこのルートできっとやりますよ。

湯布院カントリーロードユースホステル
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