アマゾン川

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今から14年も前のこと。

南米を旅していた僕は、
ベネズエラで散々な目にあい、
逃げるように国境を越えた先にあったのがブラジルでした。

広大な広さを持つブラジル。
バスでの長距離移動を続け、最初にたどり着いた大きな街が
「マナウス」というところでした。

ジャングルの中にある熱帯の街。
汗にまみれながら数日を過ごし、
そろそろ次の場所に移動しようとバスセンターを探すと、
驚愕の事実が発覚!

なんとこの街はアマゾン川で遮られて行き止まりでバスは一切ないのです。

ではどうするのか・・・?
ここからの移動は川を下る船のみだったのです。

しかしそれはそれで楽しそうだな。
そして意気揚々と探し当てた船着き場でまたもや愕然っ!

次の街 ベレンまでの所用時間が
まさかの~

5日間っ!
なっがっー!

もはや何時間という単位では表せない・・・。
しかしそれしか安くいく方法がないのでしょーがないのです。
まぁー時間はいくらでもあるので迷わずチケットを購入。

しかしここでまたもや問題が。
「おまえハンモック持ってるか?」

「・・・?いや持ってないけど」

「船に乗るにはハンモックが必要だぞ」

なんたる横暴。
僅か4泊のためだけにハンモックを買わそうとは!
極力荷物を増やしたくない僕はここで断固反対!
すると意外にもあっさりと折れてくれました。

「いらないならまーいーけど・・・」

無駄なハンモック代が浮き、
勝利の余韻に浸りながら船に乗り込む僕。

「郷に入れば郷に従う」
という大変ありがたい言葉をこの時思い出してさえいれば・・・。

5日という長丁場の割には船は質素そのもの。
ほんとーに浮くのか?というレベルです。
乗客も現地人ばかり。
外国人は僕とフランス人の2人だけでした。

進みだした船でまず驚いたのはそのスピード。
実にゆっくりと進んでいくのです。
そしてしょっちゅうそこらの港に立ち寄り、
頻繁に荷物の上げ下ろしが行われます。

どーもこのアマゾン川流域に住む人たちにとって、
外部との接触はこの船だけらしく、乗客の移動だけではなく、
彼らの生活の流通の一部となっているみたいです。

ながーい船旅。

何せずっと限られたスペースで同じメンバーで過ごすので、
当然お互いにだんだんと深い仲になっていきます。

その中で最初に話しかけてきてくれて、
ずっとポルトガル語を教えてくれた可愛い女の子がいました。
(写真中央)
すっかり仲良くなり2人でまったりと過ごしていると、
そこにいつも絡んでくる2人のブラジル人兄弟。

しかもなぜか弟の方は敵対心満々で接してきます。
(写真手前)
どーも彼はこの女の子に惚れたらしく、
一緒にいる僕が邪魔でしょーがなく思ったようです。

まいったな・・・。

その後はなんとか平和に4人で遊んでいたのですが、
ある港に着いた時。

暇を持て余した乗客達数名が暑さのあまり、
船からアマゾン川に飛び込み始めました。

周りの住民や乗客はワーワーと喝采を送っています。

さすがにこの濁り切った川に飛び込む勇気は僕にはありません。
アマゾン川ですよっ!
ワニやピラニアがいるっしょ。
マジで無理だ・・・。

それでも恐る恐る川を覗き込んでみた時、
背後に悪意に満ちた殺気あり!

そこには満面の笑顔で僕を見下ろす弟がいたのです。

ヤバイっ!
と思った時には時すでに遅し・・・。

見事に突き落とされた僕の体はそのままアマゾン川へ。
慌てふためく外国人の僕を見てみんな大喜びです。

ちくしょー。
覚えてるよあんにゃろー。

さて、船の中では夜はみんな外で寝ます。
心地よい風が常時吹いているので蚊もいません。
この時にハンモックを使うのです。
みんなこれに包まってユーラユラ。

しかしハンモックを持ってきていない僕は床で直接寝ます。
確かに堅いけど、なんとかなるな・・・。
と思っていたのですが、
それは最後の晩に起こったのです。

突如我々を襲った激しい嵐!
船は右に左に揺られて、立ってもいられない状態です。
川にいるはずなのに大海で遭難している位の荒れ模様。

船の中は押し寄せてくる波でびしょびしょ。
みんな荷物と一緒につるしたハンモックに避難して、
ひたすら嵐が治まるのを待っています。

僕一人だけが必死に手すりにつかまりながらびちょびちょ。

そっか~、
ハンモックってこういう時のためだったのか~。
あの時もっと素直に言う事聞いていれば!

しかしなんと心優しきブラジル人。

こんな自分の都合だけでハンモックを買わなかった僕に、
船長が自分のハンモックを貸してくれたのです。

あ、ありがとう・・・。船長~。

そしてなんとも頼りない小船は命からがら嵐を潜り抜け、
ようやく朝を迎えたのです。

ほんとよくぞ沈まなかった!
声を大にして褒め称えたいです。

しかし川で嵐ってすごいですね。
ありえないでしょ。

これぞアマゾン!
どーも川の中で一番大きい島は四国位あるそうですよ。
スケールが違いますね。

そして待望の5日目。
ついに目の前には懐かしの文明のシルエットがっ見えてきました!
ビルが!車が!店が!
うれしー。

最後に仲良くなった(?)3人とも握手でお別れです。
弟は最後まで好戦的でしたけどね。
そして一番よくしてくれたブラジル美人さんとはその後・・・。
何にもなかったです。

はっはっは。
世の中そんなドラマみたいにはいかないですね。

川の概念を覆されたアマゾン。
人の優しさに驚いたブラジル。

最遠地のこの地にまた行く機会はいつかあるかな・・・?

湯布院カントリーロードユースホステル  
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