嵐を呼ぶモロッコ旅行 第2章

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苦しみ続けた僕を救ってくれたモロッコ人のおじさん。
誘われるがままに彼の家に泊めてもらい、
安住の時間を過ごせるかと思いきや・・・。

なんだ・・・、この家は。

彼の家の横にはでっかいトレーニングジムとリングが。
なんとこの小柄で優しそうなおじさんは元モロッコのキックボクシングのチャンピオンだったのです!

そして今はここでジムを開いているそう。
夕食後、続々と集まってくる精悍な顔の逞しい男たち。
夜の練習が始まるみたいです。

すっげーなー、と気楽に構えていた僕に差し出されたのは、
真っ赤なグローブ。
笑顔と期待に満ちたおじさんの顔。

僕、病み上がりなんですけど・・・。
という言い訳のきくような状況じゃない。

こりゃもう、やるしかねぇぇぇ!!

フラフラになりながら練習に参加。
始めのアップはなんとかこなしたのですが、
その後のリングでのスパーリングがえらいことに・・・。
突然の謎の日本人の飛び入り参加にほかのジム生も大喜び!
我も我もと戦いを挑まれます。

キックボクシングなんてしたこともない僕はほぼサンドバック状態。
なんて高い宿代だ・・・、
と若干後悔気味の僕の最後の相手は師範のおじさん。

元チャンピオンは実に男らしく、
手加減なしのスパーリングで僕を木端微塵にしてくれました。
見事なノックアウト。
結構マジでやったのになー。

ただこの異国から来た最弱のファイターの奮闘にこのおじさんは感動してくれたらしく、
翌朝の別れ際。
フラフラの僕にあるものをプレゼントしてくれました。

それは昔のある大会で彼が優勝した時の金メダル。
こんな大切なものを・・・。
お互いにがっちりと握手をしてここでお別れ。
スポーツの出会いって世界どこででも平等で崇高で気持ちいいものですね!

そしてバスで移動後、
とある町にて盟友 壮太と再会!
お互いの旅の話で盛り上がります!

僕がモロッコのキックボクシングチャンピオンと闘ったことを話すと、
なんと彼は彼である町で卓球の中学生モロッコチャンピオンと闘っていたとのこと!
こんな異国の地で日本対モロッコの世界戦が2試合も繰り広げられていたんですよ!
ともに惨敗ですが・・・。

そして次に向かった町は世界中から道化師やパフォーマーが集まる町。
その中心の広場では毎日たくさんの人が彼らの芸を見るために集まってきて、
多くの観光客でにぎわう場所なのです。

2人で早速出かけていくと、いるわいるわ!
口から火を噴く人。
ジャグリングをする人。
数人でアクロバティックなダンスを踊る人。

それを観光客が取り囲み、
終わった後その感動の度合いによってお金を払うのです。

一通り彼らの超絶技を見た我らの心に湧き上がる挑戦心。
チャンピオンには負けたが、ここならいけるんじゃないか?
という恐れを知らぬ若さ。
もちろんこの自信にはなんの根拠もなしっ!

そしてついに日本の100均で買った子供だましの手品セット4つを手に、
我らの大道芸人世界デビュー戦の幕が切って落とされたのです。

突然始まった怪しげな日本人2人組の芸。
始めは怪訝そうに素通りしていた観光客も、
そのあまりにも幼稚な芸とその後繰り返される不思議な踊りに、
思わず足を止めて見入りだします。

その輪はどんどん広がり、気づくと広場で1,2位を争そう程の人だかりが!
輪っかになっているので当然後ろにも人がいて、
100均手品のネタは丸見え。
しかし逆に達者な芸を見慣れている彼らにとっては、
このあまりにもばからし過ぎる手品が新鮮みたいです。

場は僕らのぎこちない手品と踊りとそれをバカにする笑い声に包まれ、
思わぬ大盛り上がりに~!

さらに輪は広がり、いよいよクライマックスか!?
というところで突然輪が乱れ、散り散りになっていったのです。
見ると2人組の警察官登場。

「君たち、許可証は持っているのか?」
「許、許可証・・・?」
「ちょっと署まで来てもらおう」

そしてこの旅2度目の連行。
あーもう勘弁してくれ!

ただ今回は厳重に注意されただけですぐに釈放してもらえました。
やっぱ許可が必要なんですね。

再びの敗北に包まれやるせない我ら。
ふと見上げると遥か遠くに真っ白な雪をかぶった見事な山並みが輝いていました。

これが有名なアトラス山脈か・・・。

よし!
次は気分転換に山の方にバスで行ってみるか!

すっかりとハイジのようなメルヘン気分に入り込んでいた我らは、
勢いよく山方面行きのバスに乗り込みました。

しかし・・・。
この先我らをじっと待ち受けるアトラス山脈には、
この旅最大の超難関があったのです。

まだまだ苦難は続く。

湯布院カントリーロードユースホステル  
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