登り初め 2016 由布岳 大雪っす

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この日本列島を襲った寒波の影響ですっかりと雪に覆われた由布院。
由布岳もいつもの1.5倍ほど着ぶくれして重そうです。

実は・・・。
まだ今年になって一回も登ってないんですよね。

こりゃ行くしかねぇーな。
登り初めだ!

奥さんと2人ですでにすっかり雪で埋まった登山口よりいざ出発。
当初肌着とカッパだけで登ろうとした僕ですが、
あまりの寒さに瞬時に凍りつき慌てて車に戻るもあったのはこの分厚いダウンのみ。
やむなくこのモコモコ姿で登ることにしました。

「・・・あなた一体何回山に登ってるの・・・?」

隣りから突き刺さる冷たい視線。
僕の今まで積み上げてきた山での知恵と経験は全く生かされません。
この見事なまでの還元力のなさよっ!

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まず歩き出した僕たちを迎えてくれたのは、
雪の重みで垂れ下がった枝達が作り出す白いトンネルでした。

標高を上げるにつれ吐く息は白く染まり、
吸い込む呼吸で鼻毛が凍り出しましたよ。
こりゃ相当冷えてますね。

実は雪の由布岳は初めてという奥さん。
いつも見慣れた風景の見事なまでの変わり様に大興奮です!

いつもの通り「ちょっと買い物に・・・」
的なノリでいつも出かける僕たちはもちろんアイゼンなんてものはありません。
ストックもありません。
というか水も食料もカバンも何もありません。

本日すれ違った7名の完全冬山装備を施した登山者さん達。
みんな僕たちのあまりの場違いな格好に目を丸くしておられました。

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ただ途中の7合目くらいまではこれで十分だったのです。
深い雪だまりでも50cm程度。
サクサクと進んで行けたのですが、
状況が一気に急変し始めたラストの岩場。

突如身体半分を埋め尽くすほどの雪が待ち受けていました。
1mはありましたね。
歩けば埋まる、歩けば埋まるの繰り返し。
身体全身を使って渾身のラッセルで少しずつ距離を稼ぎます。

今となっては体温をしっかりと保持してくれていたこの厚いダウンが憎いです。
白い海を泳ぎ続ける事20分。
安物の手袋はすっかりと防水機能を放棄し、
もはや指先の感覚は一切ありません。

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そしてついに2つのピークの分時点の「マタエ」に到着。
ここまで1時間半。
いつもの2倍の時間がかかってます。

吹き荒れる風雪にこれ以上のこの地への滞在はヤバいと睨み、
なんと今年の登り初めは中途半端にここで終了~。

失われていく体温を補うべく即全力下山開始です。
フッカフカの雪を目がけて遠慮なく躊躇なく転げ落ちる。
これが雪山登山の一番の醍醐味ですよねー。

滑って転んで、雪と心ゆくまで戯れた下り道。

途中で行きに抜いて行った登山者たちに挨拶するも、
変わらず冷たい視線で一瞥されてしまいました。
しかし完全装備の彼らにこう言いたい。
恐らくあの深い雪道を抜けるのは無理ですよ。

この8年間登り続けてきた由布岳で今日は冬山のベスト3に入る程の雪深さ。
いつもはどんな甘い格好の登山者も優しく受け入れてくれるこの山ですが、
今日の彼女はとってもご機嫌斜めです。

必死に1人で引きこもろうと雪雲のカーテンをまたまた引き始めました。
どうかこれ以上怒り出す前に素直に下山しましょう。

またすぐに機嫌を直していつものいい顔見してね!

湯布院カントリーロードユースホステル  
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冷え切った満月の夜

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全国を歴史的な大寒波が襲った本日。

山深いここ湯布院も当然雪の惨劇を受け朝からすべての公共機関が停止しました。
脱出方法はタクシーのみという観光客にとってはまさに非情の一日と言うよりありません。

僕も途方に暮れるお泊りのお客様を放っておくことができず、
朝から大雪の道路を決死の覚悟で全員別府まで送り届けてきました。

精神的に消耗激しい雪道を運転すること2時間半。
無事に宿に帰り着くとお手伝い達と奥さんが掃除をすべて終えてくれていました。
ありがとうっ!

そして今日は待ちに待った17連勤明けのお休みの日です!
その期待に輝くお手伝いと子供たちの熱い視線から目をそらすことはできなかった。

そうして今一度みんなを乗せた車は再び雪道をかき分け、
泉都 別府へと向かうのでした。
午後からまったりと過ごした別府から帰ってきたのが夜の8時。

外の気温はすでに-10℃。
冷え切った館内ですが、
この貸切の時間は僕たちにとってとても特別な時間なのです。

誰もいない食堂でロウソクの灯と流れる大音量の音楽にゆるりと酔いしれます・・・。

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痺れるほどの寒さですが、
食堂から外を眺めると、
そこには由布院に生きる人々の証がキラキラと輝いています。

この夜景が当宿の一番の自慢なのですよねー。

そしてこの延びる影分かりますかね?
この写真は月明りだけで撮ってます。

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そう、いつの間にか空を厚く覆い街中を白く染めた雪雲は流れ去り、
晴れ渡った空に待ち構えていたかのように登場したのがこの満月です。

奥さんの携帯を借りて撮影したのですが、
どうですか?昼間の写真見たいじゃないですか?

月の放った光は雪によって何倍にも増幅され益々光り輝くのです。
ウツクシーィ。

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興奮した僕と娘は嬉々として2人で光る雪原を走り回りました。

と言っても5分ほどで手足の指先が凍えだし、
早々に撤収。

それにしてもいい時間でした。
この孤独な時間こそが、
接客業という人と触れ合うことが仕事の僕たちの心の摩耗を癒してくれるのです。

あとはこのまま晴れて明日には雪が解け、
そして公共機関の復旧へと繋がってくれることを祈るばかりです。

別府に行くまでの道路でも車3台 バイク2台が見事に道路に突き刺さってました。
全国津々浦々の皆さんも、どうか運転にはご注意あれ。

さてまた明日から気持ち新たに働きますよ。
眠る前に一度だけ外を眺めてこの素敵な空からのプレゼントを見てみて下さいね。

湯布院カントリーロードユースホステル  

湯布院 ソリンピック 開催

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湯布院の街中より100mも標高を上げた山の中腹に位置する当ユースホステル。
その一気に上がる高度差は当然のように狭い等高線を作りだし、
そこには素晴らしき角度の道が姿を現します。

これが駅から歩いてきたり自転車で漕いでくる旅人を苦しめ続ける、
もはや名物と呼んでもいい鬼坂です。

いつもは忌み嫌われる一方のこの坂が生まれ変わる日があります。

そう。
まさにこんな雪の降る夜・・・。
目の前に悠々と広がる天然の雪の滑走路。

今夜もまた、
スピードという名のスリルに魅せられたちびっ子たちの歓喜の夜の始まりです。

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滑ると言ってももちろんここは普通の道路。
普段から交通量はほとんどないのですが、
それでも上と下に大人が付き安全を確認後スタートの号声が鳴り響きます。

車によってツルッツルに踏み固められた道路の摩擦係数は限りなく低く、
時にとんでもないスピードが出てしまうこともあります。

ある程度の段階で自発的に転んだり横の雪だまりに突っ込んでくれたらいいのですが、
何の手も打たずにソリにかかる重力を自由に遊ばせてしまうと、
もはや自力では決して止まれない状態に陥ります。

ここでいよいよ常に下で構えている僕の出番です。
足場はツルツル。
向かってくるのは超スピードのソリ。

これを止めるにはかなりの覚悟が必要です。
タイミングを見計らって向かってくる相手になるべく優しくフライングボディーアタック。
ソリごと乗り手をなぎ倒し、そのままお互いに絡まり合いながらなんとか停止。

今夜で何度吹っ飛んだことか・・・。
身体ボロボロです。

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小一時間ほど滑りまくり疲れ果てたちびっ子達。
大変楽しかったようで興奮冷めやらぬようです。
雪のベッドで静かに高まった鼓動を冷やしましょう。

今夜は今シーズン初めてのしっかりした積雪。
やっと活躍の場を貰った2台のソリ。
あと何回位使えるかな?

ただ今夜の道路状況から考えても明日の朝はかなりの危険状態に陥りますね。
例年何台もの車を気まぐれに躍らせてきたこの坂道。
またしても血の午前中になってしまうのか?

明日湯布院を訪れる皆さまはどうぞ御十分に御注意くださいませ。

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ドキドキ☆ の初体験

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私 齢41歳にして本日初めて

「屋根から落ちる」

という非常に貴重な体験をさせていただきましたので、
ここで謹んでご報告申し上げます。

すっこーーん!と晴れあがった今朝。
お客さんを全て8時20分の送迎車で駅まで送り届け、
いつものようにお掃除開始です。

よしこんな晴れた日は布団を干そう!
そう考えるのも当然でしょう。
屋外の駐輪場前の物干しにはずらっとお布団が並びました。

んー、もうちょっと干したいな・・・。

そう欲を出した僕は更に屋根の上からも干すことにしました。
これを誰が責められようか。
そして2階の窓から瓦の並ぶ屋根へ。

ただ今朝は今季最低気温の -6℃を叩き出した朝だったのです。
湯布院の寒さを甘く見てた・・・。
窓から慎重に壁を伝いいざ屋根の部分に出ようとしたその瞬間っ!

凍りついた瓦上で転倒。
一瞬でひく血の気・・・。

人間この極限のピンチの時って3段階の心理状態を踏むようです。
まずは第一段階。

「やばいっ!でもなんとかなるんじゃないか?まだ余裕があるはずだ!」
と比較的楽観的感情の混ざる解決を模索する状態。
全力で手足をばたつかせひっかかりを探します。
しかし無情にも加速していく身体。

そして第2段階。

「この先の瓦全部凍ってるし。掴むとこもない!これは止まらない!」
と現状をはっきり自覚する状態。
この時の脳内は超フル回転です。
わずか0.数秒の間ですがこの危機を打開するあらゆる方法を瞬時に計算中。

屋根と言っても2階から降りたったのは1階部分の屋根。
なので実際の地上までは2.5m程なのですが、
滑り落ちる場所が悪かった・・・。

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2階建てながらお風呂が地下部分にある我が家。
このよう写真のようにちょうど地下部分への降下コースだったのです。
高さは約5m。

これはなかなか高いですぞ。
変な体勢で落ちてしまったらかなり危険です。

しかし今の状況では落ちるのはもはや不可避!
なんとか1階部分へ・・・。
僅か1m程滑る間に素早く体を回転させ必死に身体をずらします。

そして身体は瓦屋根部分から離陸しそのまま一回目の自由落下を開始。。
ここからは最後の第3段階突入です。

この段階ではもはやすべきことはなし。
あとはただ神に祈りながら流れに身を任せるのみ・・・。

しかし最後の最後にあがいたあの回転が生きた!
落ちた落下場所は見事にトタン屋根の上。
身体半分だけですがかろうじて引っかかった!

「頼む!割れるなよ・・・」という声が聞こえたのか、
大人の体重を支えきってくれたトタン。

そのままさらに滑り2度目の自由落下の後。
なんとそのままガードレールを飛び越え両足で見事に道路に着地成功!

まさに奇跡!
怪我どころか尻もち一つつかずに見事生還できたのです。
このジャッキーチェンばりのスーパースタントに僕も大興奮。
だれも見ていなかったのが惜しすぎる~っ。

その後地震かと思って飛び出してきた奥さんにはこっぴどく怒られましたが・・・。
いやーしかし貴重な経験でした。
人間極限になるとこんなに頭働くんですね。
もう2度といらないですけどね。

結局今日は由布岳に登り初めに行こうと思っていたのですが、
この一瞬で身も心も疲れ果ててしまったので、
本日はもうなんにもしない休養日に決定。

朝の段階で終わってしまった今日という1日。
ただね。
これだけははっきりと言えますよ。

「今年の俺、相当ついてるっ!!」

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サクラサク・・・

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子どもたちのおもちゃ箱を大掃除していた時。

数年前に子供と一緒に行ったどっかの科学館で買った、
家で桜を咲かすキットが突如現れました。

不覚にもこんな面白そうなものを忘れていたとは・・・。

早速みんなで紙の枯れ木をルーペにセットして、
上から魔法の液体を振りかけてみました。

これで桜が咲くらしい。
しかし満開までの時間がなんと12時間。
け、結構かかるんですね。

しかし振りかけて5分。
早くも可愛らしい花が咲きだしましたよ!

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待つこと4時間。
どんどん広がりだしたピンクのふくらみは、
すっかり枝を覆いだしました。

7分咲です!

子どもたちも大喜び!
やはり日本人の心にこの淡い桜色は沁みますね。

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そして9時間経過時点でもうほぼ満開です!
見事なり~。

冬の寒さの中、我が家に優しく吹き抜けた春の息吹。
なんの努力も工夫もいらないこのお手軽さ。
技術力万歳!

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一応説明書で書かれている12時間の満開時期を待っていた時。
机の上の荷物を移動させようとしたはずみで・・・、
サクラにぶつかってしまった~!!
突然の大災害勃発!

そして一気に散り出す桜。
あぁぁぁ・・・・。

花の命は短し。
こうして我が家を暖かい笑顔に変えてくれた桜はその役目を静かに終えたのでした。
ありがとうございましたー。

これまた欲しいな。
どっか近くで売ってないかな・・・。

しかしこれ何なのでしょうかね?
カビ・・?ですかね?
その割には触った時かなりしっかりとしてましたが。
あまり深く考えない方がいいな。

さてあと3カ月ほど。
次は本物の春の使者の到来をお待ちしましょう。

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